2016年より、働き方改革の取り組みが提唱され、長時間労働や超多忙な働き方が否定される時代になってきました。
ですが、職場によっては「真面目に頑張る」姿勢だけが高く評価され、「ラクして速く」仕事をすることが受け入れられず、長い会議や複雑なコミュニケーションが続けられているところが、今もたくさんあります。
今回、プレゼンターをして頂いた、『ラクして速いが一番すごい』の著者である松本利明さんは、PwC、マーサージャパン、アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティング会社で、世界的大企業から中堅企業まで600社以上の企業の人事改革と生産性向上を実施してきました。
「ラクして速く」仕事をするためのコツとは?
「ラクして速く」仕事をする際に癌になっているものは何か?
ディスカッションのパートでは、参加者の職場の悩みに対して、豊富な経験をもとに痛快に回答して頂きました。数多くの手が挙がり、まだまだ質問したりなかった参加者も多かったと思います。
印象的だったのは、「50歳以上の年配の方や、非常に真面目な方に対して、どのように『ラクして速く』仕事を終わらせることの大切さを伝えれば良いか」という質問に対する回答です。
否定したり、注意をすればコミュニケーションに支障が出ますし、だからと言って長時間の会議や残業に付き合うわけにはいきません。
松本さんは、そういう時、相手を受け止めて、「ありがとう」の感謝の言葉を贈ることが大切だと言います。
どんなノウハウよりも、価値観の違う人のことを柔軟に受け止めるという、一見当たり前のことが、「ラクして速く」仕事を終わらせ、成果を出すことに一番繋がるのかもしれません。
今回は、人事部や外資系コンサルタントの参加者が多く、会社全体のコミュニケーション効率化についての質問が多かったのも印象的でした。
こういう客観的な意見というのをもらえる機会は少ないので、とても良い経験になりました。