bookvinegar ビジネス書 2022年年間ランキング

2022年、著名人やアルファブロガー、新聞、雑誌の書評で最も紹介されたビジネス書のランキングを発表します。 (集計期間2021年12月〜2022年11月)

bookvinegar 2022年ランキング

①ストーリーが世界を滅ぼす(ジョナサン・ゴットシャル) 22pt
①Invent & Wander(ジェフ・ベゾス) 22pt
③自分を変える方法(ケイティ・ミルクマン) 20pt
③限りある時間の使い方(オリバー・バークマン) 20pt
⑤デマの影響力(シナン・アラル) 18pt
⑤こうして社員は、やる気を失っていく(松岡 保昌) 18pt
⑤格差の起源(オデッド・ガロー) 18pt
⑤13歳からの地政学(田中 孝幸) 18pt
⑨新しい階級闘争 (マイケル・リンド) 14pt
⑨レジリエントな社会(マーカス・K・ブルネルマイヤー) 14pt
⑨ミッション・エコノミー(マリアナ・マッツカート) 14pt

⑫人を選ぶ技術(小野 壮彦)12pt
⑫WHITE SPACE(ジュリエット・ファント) 12pt
⑫「静かな人」の戦略書(ジル・チャン) 12pt
⑫メタバースとWeb3(國光 宏尚) 12pt
⑫お金を無限に増やした方法(アンドレス・ピラ) 12pt
⑫エフォートレス思考(グレッグ・マキューン) 12pt


今年の第1位は、『ストーリーが世界を滅ぼす』と『Invent & Wander』の2冊でした。
『ストーリーが世界を滅ぼす』は、物語というフォーマットの良し悪しを考察している本です。人類の歴史上、教訓などの道徳的規範をもたらす手段として、物語というのは有効な手段であったが、現在においては、物語、ストーリーがプロパガンダなどにも利用されることで、負の側面もあるという指摘がされています。物事を判断する上で、一歩立ち止まって、俯瞰的に物事を見ることの大切さを教えてくれます。

『Invent & Wander』は、Amazon創業者ジェフ・ベゾスが、自ら株主に宛てて書いた手紙23年分と、インタビュー記事を掲載したもので、Amazonの経営哲学に触れられる内容になっています。なぜAmazonの強さの本質がよくわかります。

今年は、コロナ禍によって変化した社会構造をテーマにする本が多く出版され、注目されることも多かった1年でした。特に働き方の変化、リモートの影響、欧米諸国の貧富の格差を根源とする政治的混乱、ポピュリズムなど、不透明な社会情勢や影響を受けた本がトレンドになりました。
また、テクノロジーの側面では、昨年からのDXに引き続き、Web3、メタバースといったテーマが増えています。この流れは来年以降も続くと思われます。

個人的には、2022年のベストブックは『ネットワーク・エフェクト』でした。Uberでサービスが拡大していく過程を体験した著者が、どのようにしてネットワーク効果は発揮され、社会に影響を与えるプロダクト、サービスが広がるのかを解説している本です。
あらゆるスタートアップが、サービスを立ち上げる時に重要となる考え方が示されています。

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