受身から攻めの読書へ 著者を招いての読書会

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6月19日(日曜日)午前11時。ACTION READING の版元であるSBクリエイティブ出版の会議室で行われた、著者の赤羽雄二さんを招いての読書会に参加してきました。

最初は20名くらいの参加者を想定していたそうですが、さすが多くの著作がある赤羽さんご本人が参加されるということもあり、フェイスブックで参加者を募るとあっという間に40名以上がエントリー。急遽、大きな会議室へと場所を変更して行われることに。老若男女、職業も様々な幅広い層の参加者を迎えての開催となりました。

内容は2部構成となっており、前半は赤羽さんから改めて「攻めの読書」の必要性を説いていただくともに、赤羽さん自身が実践している読書法などをご紹介。後半は、著作のゼロ秒思考(ダイヤモンド社)でも提唱しているA4用紙を使ったアイデアメモと攻めの読書をどう組み合わせいけば効果的であるかを、実際にアイデアメモを試した上で、隣りの席の方やグループに分かれて意見交換をするといったワークショップも行われました。

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読書についての考え方を改める

著者の赤羽雄二さんは大学を卒業後、大手建設機械メーカーの小松製作所にて大型ダンプトラックの設計に従事した後、スタンフォード大学大学院で機械工学修士上級課程を修了。その後、世界的なコンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーにて14年間にわたり、日本企業や韓国企業の経営改革や新規事業創造のパートナーとして活躍。2002年に、「日本発の世界的なベンチャー企業を1社でも多く生み出したい!」という想いから、ブレークスルーパートナーズ株式会社を創業して、現在に至ります。

赤羽さんの根本的な考え方の一つにあるのが「人は誰でも頭が良くなることができる」というもの。そのために読書は有効な方法であり、「読書によって人は変わることができる。成長することができる」(赤羽さん流の言葉でいうと、「一人ひとりの総合戦闘力を上げる」)と語ります。

しかし、そうは頭ではわかっていても、実際には日々の仕事や生活に追われて、なかなか読書の時間が取れない…という方も多いのではないでしょうか?

その現象を赤羽さんは、「その『読書』が受身である証拠である」と言い切ります。その対策についてはご自身の経験も踏まえ、「本は生きていく上で必要だから、仕事をしていく上で必要だから、成長し続ける上で必要だから読む」というように、読書に対する考え方を根本から変える必要があるというのが、本書の大きなテーマにもなっています。

読書会の参加者のみなさんも、本書の中でも触れられているこういった考えを熱心に聞き入っていた様子。また私自身も、現在の読書法について改めてみようという想いが強くなりました。

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行動に移すことで読書の価値を高める

受身から攻めの読書に転換するために、もう一つ大切なことがあります。それは、読書で得たことをアウトプットすること。そのためには、このような読書会に参加したり、“チャレンジシート”のようにメモにして残すことも有効です。

“チャレンジシート”はその対象となる本を読む目的や感想、その後に実現したい変化などをメモしておくシート。赤羽さんが作成したチャレンジシートのフォーマットはフェイスブックのグループなどからダウンロードできるようになっており、上記のグループ内では多くのチャレンジシートが公開されています(私も参加してみました)。

今回の読書会では、それぞれが“ゼロ秒思考”で自分自身について書き出す練習をした後、8~10名程度ずつのグループに分かれて、ACTION READINGを読んだ感想や今回の読書会への参加理由、普段の読書についての悩みなどを話しあってみました。これだけでも一つのアウトプットとして、ACTION READINGを読んだり今回の読書会に参加した価値が十分にあるといえるでしょう。

その後、赤羽さんからは、再び学んだことを行動に移すことの重要性から、そのことが日本の将来に抱いている危機感にまで広がっていくというお話。

最後の質疑応答で参加者から改めて読書の重要性について問われると、「結局、すべては自信の有無に帰結する。頭をよくする習慣や人間関係のつくり方を学んだ後、残る方法は“読書”。これによって自信を得ることができた人こそが、“成長”することができる」と語った赤羽さん。

一人ひとりがしっかりと成長を意識して読書をすることが、ひいてはこれからのよりよい社会にもつながる…そんな想いの伝わる読書会でした。

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