『稼げる人 稼げない人の習慣』とは?

2019年11月10日 渋谷のBOOK LAB TOKYOにて、松本利明さんのセミナーが開催されました。今回は「稼ぐ人になる習慣」と「自分の資質を最大限に発揮するコツ」についてです。

セミナー風景1

松本さんは、PwC、マーサー、アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティング会社で25年以上「人事」や「働き方」改革のコンサルティングを担当し、5万人のリストラと6500名以上の次世代リーダーや幹部の選抜・育成に関わってこられました。

そんな松本さんの、『稼げる人 稼げない人の習慣』文庫版の出版を記念して、これからの時代の『稼げる人』についてお話しいただきました。

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そもそも「稼げる」ってどういうことでしょうか?
その正体は、松本さん曰く「それは『儲かる業界・ビジネスモデル』と『需要・供給のバランス』で決まります。」とのこと。誰にでもできる方法で、具体的な探し方について教えてくださいました。

続いて、「これからの『稼げる人』はどんな人だと思いますか?」と参加者に問いかけた後、松本さんは「ここ数年で『稼げる人』の姿が大きく変わりました。」と仰いました。

これまでは、

昭和 → 終身雇用・年功序列が基本。処世術が重要だった時代。
平成 → 勝ち組と負け組の2極化。より有利な情報を仕入れる事でのし上がれた時代。

という、『稼げる人』の「正解があった」時代から、

令和 → 働く組織、就業形態、働く場所が多様化した時代。

の、「正解を自分でつくる」時代になったとのことです。

令和の時代の『稼げる人』は、漫画で言うと「ワンピース・ジョジョ型人材」なのだそうです。ワンピースでは「悪魔の実」の能力、ジョジョでも「スタンド」なる能力を持ち、どんな困難でもそれらの能力を活かして乗り越えていく様子が描かれています。

今の時代は、情報や流行の移り変わるスピードが速いので、その時々で必要なスキルを一から学んでいては時代に追いつけません。その為、自分の『持ち味(悪魔の実/スタンド)』を駆使して困難を乗り切る必要があり、その術を知る事が重要なのだと語られました。

そして、基本となる『持ち味』とは、「提供価値」と「パーソナルブランド」を掛け合わせて生まれる『自分の資質』であるとのこと。

「提供価値」は、具体的に自分がいつも他者からどんな「ありがとう」を言われるかを書き出して分析する方法をご提案くださいました。
それらの「ありがとう」から導き出された『自分の資質』に沿って、無理のない行動を行い続けると、そこに自分らしい一貫性が生まれて「パーソナルブランド」となるのだそうです。

セミナー風景2

では、実際に『稼げる人』になるにはどうしたら良いのでしょう?
松本さんは、稼げる「場所」と「スキル」の2つが必要だと仰いました。
これからの時代の『稼げる人』には、

・『自分の持ち味』を活かし、勝てる場所を「異動」「転職」しながら見つけ、鍛えていく

・起業と副業によって収入アップとオリジナルな強みを磨いていく

・ただ稼ぐだけでなく、世の中や仲間に認められ、やりがいを感じている

という共通項があると分析されました。

そこで、『稼げる人』の特徴を、いくつか具体例と共にご解説いただきました。

・稼げる人は「どうすればできるか?」、稼げない人は「なぜできないか?」から考える

・稼げる人は「真っ先」に発言し、稼げない人は「最後」に発言する

・稼げる人は「歯」が命、稼げない人は「虫歯を我慢」する

・稼げる人は素直に「今すぐやり」、稼げない人は「後回し」にする

他、50項目ほどが著書に記されているそうです。

松本さんのベストセラー著書『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)に、今の時代に合わせてノウハウと事例を大幅に入れ替えた本が、今作『稼げる人 稼げない人の習慣』文庫版ということで、ちょっとした習慣や、考え方、コツ等、自分なりに取り入れそうな事例がたくさんあるとのことです。

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セミナー最後の質疑応答では、時間の許す限り、たくさんの質問にお答えくださいました。松本さんは、参加者の皆さんの熱のこもった質問に、一つ一つ明快な回答でズバッと切り込んでおられました。

セミナー風景3

過去の読書会セミナー 「いつでも転職できる」を武器にする の著書も併せてお読みいただくことで、自分の資質をより深く知り、『稼げる人』になる参考とされてはいかがでしょうか?

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