「松下幸之助について、知っていることを話し合ってみて下さい」
「経営の神様」と呼ばれたパナソニック創業者、松下幸之助を知らない人も増えてきた時代になりました。そんな時代にあって、今こそ松下幸之助を知って欲しいと、浅田すぐるさんは話しかけます。
平成も終わろうとしている2018年。今でこそ普通になっている週休2日制。20年近く前は、週休1日というのが普通でした。そんな時代に、週休2日制を取り入れたのが、松下幸之助でした。
なぜ松下幸之助は週休2日制を取り入れたのか?
休みが1日だと、休むだけで学ぶ時間がない。
休日1日を休養に。休日1日を教養に。
そう、仕事のため、学ぶ機会をつくるために、週休2日制を取り入れたのが始まりでした。
勉強は大事ですね。
イベントには、日曜日にもかかわらず、多くの人が詰めかけました。
まさに松下幸之助イズムです。
浅田さんは、学習と成長の意味について、話を続けます。
「器(人間力)+能力(スキル)の両面をバランス良く学び続けることが大切です」
「では、みなさんの読んでいる本(蔵書)のバランスはどうでしょうか?」
今回出版した書籍『–超訳より超実践– 「紙1枚! 」松下幸之助』のコンセプトについて説明が続きます。
「器(人間力)」と「能力(スキル)」。
浅田さんは、これまで「能力」→「器」という流れで学べる本を書いてきたと言います。
単純にスキルを磨くためのノウハウ本では意味がない。
もっと人としての器を広げるための本でなければ意味がない。
そして今回、これまでと学習の流れを逆にしたのが、松下幸之助本です。
「器」→「能力」。
そう、松下幸之助をテーマに、人間力を高めるための思想を、いかに実務に落とし込んで、実践で使えるようにするかをコンセプトにした本を書いたというのです。
確かに、世の中、偉人の思想を実践に活かすための実践的なメソッドを書いた本はなさそうです。著者の本作りへの信念を聞くことができました。
後半には、紙1枚を使って、思考を整理するための実践的な方法を教えてもらいました。
紙1枚で、人間力を高める。
大胆なコンセプトであり、この書籍の奥深さを感じることができました。