8月21日(日)、『クリエイティブ思考の邪魔リスト』の著者である瀬戸和信さんと読書会を開催しました。
この書籍はNewsPicksで連載している人気コラムを編集してできた本で、瀬戸さん曰く「NewsPicksでコメントのあったものをすべてピックアップして、そのコメントに回答する形で本をまとめました」とのことです。
つまり、様々なユーザーの声を集めて、そのニーズに応える形で書かれているんです。オンラインの時代の新しい書籍の作り方だなと思いました。
さて、読書会ですが、瀬戸さんは自由な方でした。参加者に対して、本に対する感想や質問の他に「この本はどういう本かを表現してください」とお題を出します。
なかなか難しいお題です。こういう問いの投げかけが、相手に考えることを促し、クリエイティブにつながるのだなと思いました。参加者をどんどんクリエイティブ思考に引き込みます。
クリエイティブ思考とは何か?
参加者から出た意見は、「共創である。つまりいろんな人と一緒に新しいことを生み出すこと」「既存の考えではなく、新しい物の見方をすること」「新しい考えを出すこと」など。
普段、人は考えることをしません。それが脳の特性だから。脳は常に省エネモードです。考えるということはエネルギーを使います。だから、脳は惰性でアウトプットを出そうとします。
しかし、これでは過去と同じこと発想、慣れ親しんだ考え方しかできません。新しい発想は生まれません。だからこそ、あえて脳に負荷をかけて、「考える」ということに意識を向けることが大事だと言います。
参加者の方からは「そもそも考えるとは、どうすればいいのかわからない」といった意見も出ました。それだけ、今の世の中は考えるということ自体が、課題になっているのだなと感じました。
日本人はクリエイティブが苦手?
瀬戸さんの話で印象に残ったのは、「クリエイティブ思考とゼロベース思考は何が違うのか? という質問をされた」というもの。瀬戸さんが海外の知人に本の感想を求めた時に、そういう質問が返ってきて衝撃を受けたのだそうです。
ゼロベース思考とクリエイティブ思考、似たようなものです。海外では、物事を考えるということは当たり前で、今更「クリエイティブ思考ということを課題に挙げる日本人こそどうなんだ?」ということのようです。
ルールに従うのは得意だけれど、肩にはまらないことが不得意な日本人。我々にとって『クリエイティブ思考の邪魔リスト』は、改めて自分のあり方を見直す一冊となりそうです。
またやります!
読書会が終わった後、瀬戸さんから「もう一回、イベントをやりましょう」とお話を頂きました。
面白かったので、再度イベントを開催して、クリエイティブ思考というテーマを掘り下げたいと思います。