3/13(日)晴れ、表参道。
「朝、カフェで読書会」に参加しました。
「読書会って勉強になるらしいよ。」と聞いて、検索したら、ブックビネガーにたどりつきました。そこでFacebookで検索してみたら、これまでに何度も本を書いた作家が直接、参加すると聞いて、思わず申し込みました。
実際に行ってみると、とてもおしゃれなカフェ!
親子やカップルや外国人など「さすが東京!」という雰囲気です。
今日、お話を聞いたのは「一品で会社を変える」という本を東洋経済新報社から
出版された岡村衝一郎先生。
これまで数多くの会社をコンサルティングされ、経営者と人間同士の体当たりで
改革を何度も成功されてきたそうです。
本書で、会社の中で必要な「一品」
つまり、魅力的な商品開発のあり方をメッセージとして詰め込んだそうです。
誰もが知っている成功事例ではなく、生活に直結した例が網羅されています。
何を話せばいいのか?
参加者は8名程度。男性が4人、女性が3人。
SEの仕事をされている男性でだいたい30歳前後、また接客や事務をやっている
20代の女性でした。
まず自己紹介をしました。
その後、発表した前の人のコメントの「いいところをほめあう」というワークをやりました。
「ヒットの秘訣を知りたい。」
というコメントに対して「ビジネス書を読む人は珍しい。」
と前向きなコメントをいただきました。
その後、こだわりの「これは外せないぞ!」という一品を紹介しました。
ある男性の方は
『実は、よく一人カラオケに行くんですが、「レッドブルコラーゲン」という飲み物が好きです。コーヒーはがぶのみできないし、お酒を一人で飲む気持ちになれないので、臆せず頼めるんです。』
と言っていました。
ドッと笑いがおこりました。
岡村先生は『一つの現象を色んな面から見ている。』とほめていました。
それぞれについて「良い商品とは何か?」について語り合いました。
悩みに丁寧なアドバイス
ある女性から悩みの相談がありました。
『今、飲料水の販売をしています。実際に商品開発というと何を商品として力を入れたり、逆に何を引っ込めればいいのかわからないんです。マーケティングとか、色々、難しいことを勉強しても、商品の陳列とか考えてもコツが得られない現状です。』
先生の鋭いコメントが光ります。
『古い話になりますが、音楽で言うなら「カセットテープ」を使ったことはありますか?今の若い人だと使ったことのない人は多いかもしれません。私が学生のころは「カセットテープ」でA面、B面と入れ替えて聞いていたものです。実は、ロングセラーになっている局はB面に入っていることが多いんです。ミュージシャンは、A面では「ヒットするけれどすぐに飽きられる曲」を仕込んで、B面では「聞けば聞くほど味が出る曲」と分けているんです。
歴史的なヒット曲になるのも、ファンから人気が出てじわじわとヒットチャートを駆け上がっていくことがあります。そこで「売れ筋商品」「そうでない商品」「ロングセラー」を分けてみて「長く売れているな」と思えば引っ込めて見る。お客さんから「最近、あの商品なくなったの?」と言われたら出してみる。そうやってお客さんと対話することで、ニーズの本質が見えてくるかもしれませんね。』
個人のブランドに置き換える
ほかの20代くらいの女性の人から、こんな質問。
『実際、社会で役に立つには、自分自身を「一品」としてとらえて、ブランドを作らなければいけないと思っています。そこで、考えるべきポイントを知りたいです。』
岡村先生は「面白い切り口ですね」と嬉しそうに答えました。
ブランドの本質は「その人らしさ」「その企業らしさ」であったりします。例えば、トヨタでも、何十という製品ラインナップがある。その前提であるコンセプトは「安全」「高性能」「日本製品」というところ。どの商品にも一貫性を持っています。そうやって、自分が行うサービスや行動にも、軸となる「自分らしさ」に注目してみるといいでしょう。
今回は少数精鋭ということもあり、質疑応答が中心でした。
2時間は短かったけれど、あしたからの仕事のすすめ方にも、何か工夫を取り入れて、
自分をかけがえのない「一品」として「社会に貢献しよう!」と思いました。
春になり出会いや別れ、新しい生活の人も多いと思います。
自分にとっての「らしさ」を大切にし、仕事に前向きに仕事に取り組む人には、
おすすめの一冊です!