疑い深い性格ですみません。
いや、これは読書をする時には「批判しながら読む」という小飼弾スタイルです。あしからず。
ここ最近、神田昌典さんが帯を書いている本を2冊読んでみました。
『超一流の人がやっているフォトリーディング速読勉強法』と『6分間文章術』です。
神田昌典さんというと、自己啓発系のセミナーで有名な方ですが、なぜか「アヤシイ・・・」という風評が絶えない。
それを言ってしまえば、世の中の自己啓発やコーチングといったものは、すべて怪しいのかとなってしまいますが。
セミナーが高額である一方で、効果がなかったという人が批判的なのでしょうか。
まあ、アヤシイ、アヤシくないの議論はさておき、ではその神田昌典さんが推薦する本は効果があるのか。
気になるところでございます。
この2冊に特徴的なのが、「うまくいきました!」という実践者のコメントがずらりと書かれていること。
いや、フツーの本は、そんな自画自賛的なコメントを載せないんじゃないのと思うわけです。
つまり、世の中には疑い深い人が溢れている。そうワタクシのような・・・。
だからこそ、そうした疑惑の目を向ける人たちに対し、自己弁護しているわけなのです。(勝手な邪推です)
だったら、自分で実践してみればいいじゃないか。
そこで、試してみました。
■神田昌典推薦本、冬の陣
超一流の人がやっているフォトリーディングを本の手順どおりにやってみた!
フォトリーディングとは何か?
ざっくり言うと、写真をパシャッと撮るように、一瞬で本の見開きページを脳に焼き付けるワザです。
そう、本の内容を潜在意識に送り込むのです。
これを使えば、ビジネス書1冊を20分ぐらいで読めるとあります。
本に書かれているフォトリーディングのポイントは次の通りです。
①読む前に「本を読む目的」と「本への質問」を確認する
②深呼吸とみかん集中法でリラックスしながら、集中力を高める
③次の3つの中から読む方法を選ぶ
・スキタリング(言葉を拾い読んでいく)
・スーパーリーディング&ディッピング(指でなぞりながら読む)
・高速リーディング(意味がわかる場所は速く読む)
要するに「その本から何を読み取るか」を事前に自分で決めるのです。
そして、集中力を高め、本のポイントを拾い読みする。
ん? その本から何を読み取るかを自分で決める?
ということは、読む前から、自分が得られるものは決まっている?
つまり、自己実現・・・。
と、またも疑りつつも試してみる。ムムム・・・。
結論を言えば、簡単な本なら、この方法でいけそうです。
そもそも本のメッセージは、たいてい多くありませんから。
前書きとあとがきと目次を読めば、だいたい内容わかりますから。
でも、これって潜在意識に内容が送り込まれているのだろうか・・・。
では、難しい本はどうか?
「さっぱり、わからない」
そもそも、人間の脳は、一瞬で大量の文字を認識して、理解するということは不可能だという本を読んだ記憶があります。
確かに人間の脳は、パターン認識に優れているので、画像を認識するのは得意です。
しかし、大量の文字を画像と同じように潜在意識に取り込むといったことが本当に可能なのでしょうか。
というわけで、ワタクシにはフォトリーディングの素質はなく、撃沈。
■神田昌典推薦本、夏の陣
続いて、6分間文章術をやってみた!
6分間文章術とは何か?
ざっくり言うと、文章を読んでネガティブにとる人を想定して、そのネガティブな心理を受け入れて、メッセージを書くというもの。
つまり、ワタクシのような疑り深いヤカラの心も汲み取った上で、文章を書けというわけです。
というわけで、この文章もそこを意識して組み立ててみました。
①ゴールを設定:神田昌典さんという「ビジネス」を多くの人に考えてもらう
②ネガティブな感情を考える:アヤシイ、不安、効果あるの?
③ネガティブな状態の背景を考える:高額セミナー、熱心すぎる信者
④ネガティブな状態を受け入れる言葉をつくる:実践してみて、白黒はっきりつけようじゃないの
⑤全体のテーマをつくる:神田昌典さんが推薦する本は本当に使えるのか
⑥【それならば】→【なるほど】→【なんで】の順で考える。
ここまで読んで、以下の要約をクリックしてみたくなったでしょうか?
それがタイトルに対する答えです。