『岸洋佑のスタートアップ』課題本まとめ

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2019年10月から始まった文化放送『岸洋佑のスタートアップ』も、いよいよ3月27日(金)で最終回を迎えます。この番組は、シンガーソングライターで俳優の岸洋佑さんが、パーソナリティを務めるユルい経済番組。

岸さんが夢に掲げる「日本を代表するアーティストになること」「日本一の焼肉屋を経営すること」を実現させることをテーマに、これまで番組の中では、様々な経済ニュースやビジネス書を紹介してきました。

担当させて頂いたのが「今週の一冊読んでみた」のコーナー。

これまで本を読むことが苦手だった岸さんに、毎週1冊の課題本を読んできてもらい、番組の中で経営や経済、起業、マーケティングなど様々なことをお話させて頂きました。

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番組では、合計21冊のビジネス書を取り上げました。

日々忙しい芸能人が、毎週1冊の本をちゃんと読んでくるのは、結構大変だったと思います。中には500ページを超える本もあったりして・・・。

岸さんは、いつも番組前に「この本ってこういうことですよね?」と的確にポイントを掴んだコメントをしてきます。めちゃくちゃ飲み込みが早いです。

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せっかくたくさんの本を読んでもらったので、岸さんには是非、事業をきちんと立ち上げて、様々なことに挑戦していって欲しいです。一緒に何かビジネスができると面白いなぁとも思いました。


これまでの課題本をまとめとして、ご紹介したいと思います。

10月4日:『フェイスブック 若き天才の野望』(デビッド・カークパトリック):日経BP

この本だけは、実はプロデューサーの吉田さんが選んだ本。最初から544ページの本を渡しておけば、あとは本を読むのが楽になるだろうとか言って・・・。(最初に挫折したらどうしてたんだろう)

結果的に、岸さんが本に興味を持ってくれたので、最初の一冊としては良い選書になりました。フェイスブックの創業から成功までが書かれたこの本では、リアルなスタートアップの世界を知ることができます。

10月11日:『プロフェッショナルの原点』(ピーター・ドラッカー):ダイヤモンド社

マネジメントを発明した経営学者の巨人ドラッカーのダイジェスト本です。日々の仕事や生活の中で、役に立つ様々な行動指針を得られます。

10月18日:『ラストチャンス 再生請負人』(江上 剛):講談社

この回は、作家の江上剛さんがゲストということで、江上さんご本人の著書を選びました。
飲食店の経営を立て直す経済小説です。江上さんのリアルな体験をもとにされているので、小説としても実際の経営の現場を知る上でも役に立ちます。

10月25日:『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』
(ヤニス・バルファキス):ダイヤモンド社

経済はどのようにして生まれたのか、といった経済に基本中の基本から、現在の資本主義の問題点まで幅広く経済について学べる本です。

11月1日:『外食逆襲論』(中村 仁):幻冬舎

テクノロジーによって飲食業が進化するというテーマにした本です。後日、著者の中村仁さんがゲストに来てくださいました。岸さんは、焼肉屋を始める上でのヒントを見つけたようです。

11月8日:『ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAMAZONの隆盛』(リチャード・ブラント):日経BP

アマゾンの創業から成功までの物語です。フェイスブックとはまた違った形で、生まれたアマゾン。スタートアップの原点や成功要因を振り返ると、多くの発見があります。

11月15日:『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』(クレイトン・クリステンセン):翔泳社

世界的に著名な経営学者が、ハーバード・ビジネススクールを卒業する人へ向けた講義内容が書籍化されたものです。岸さんには、自己啓発的な本はもう必要なさそうでしたが名著です。

11月22日:『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(入山 章栄):日経BP

文化放送「みらいブンカvillage」の火曜日のパーソナリティを担当されていた入山 章栄先生の本です。内容はタイトルの通り。そう言えば、火曜日とのコラボ企画は生まれなかったなぁ。吉田さん・・・。

11月29日:『日本最興戦略』(落合 陽一):幻冬舎

メディアアーティストの落合陽一さんが、日本を再興させるために何が必要かを書いている本です。かなり尖った内容でした。

12月6日:『メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間』(奥平 和行):日経BP

メルカリの創業をテーマにしました。普段よく知られている会社の裏にも、様々なドラマがあります。

12月20日:『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』(ピーター・ティール):NHK出版

個人的にすごく好きな本で、番組で取り上げました。ペイパルの創業者でもあり、投資家として、フェイスブックなど様々な有力企業に投資をしてきたピーター・ティールが「起業」をテーマに講義したものです。挑戦することの大切さを教えてくれる内容です。

12月27日:『道をひらく』(松下 幸之助):PHP研究所

この回は、公開生放送でした。多くのリスナーさんを前にどこに視線を合わせればいいのか戸惑いました。年末らしく、人生訓の定番を選びました。岸さんの世代が、あまり松下幸之助を知らないのに、世代のギャップを感じました・・・。

1月10日:『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(スコット・ギャロウェイ):東洋経済新報社

内容盛りだくさんで438ページもある大作です。年末年始をはさみ、2週間あると思って、課題本にしたのですが、吉田さんが本を渡し忘れて、岸さんは1週間前にずっしり重たい本を手に取るハメに。無事でよかった。

1月17日:『行列日本一  スタミナ苑の繁盛哲学 – うまいだけじゃない、売れ続けるための仕事の流儀』(豊島 雅信):ワニブックス

日本一の焼肉屋とも呼ばれる「スタミナ苑」をテーマにしました。岸さんは、スタミナ苑に行ってみるとのことでしたが。果たして2、3時間並ぶのでしょうか。

1月24日:『PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』(ローレンス・レビー):文響社

映画会社として大成功する前のピクサーは、赤字続きで潰れかけの会社でした。株主のスティーブ・ジョブズから、経営の立て直しを任された著者が書いたリアルな物語です。
あわせて、『ピクサー流  創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』を一緒に読むのもオススメです。

1月31日:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』(藤井 保文、尾原 和啓):日経BP

スマートフォンやIoTなど、テクノロジーの進化によって、リアルの場にいてもオンラインとつながる。オフラインとオンラインの境目がなくなるという時代のビジネスのあり方をテーマの本です。これからの飲食業にとっても、ヒントになる内容で、岸さんも何やらヒントを得たようです。

2月7日:『NETFLIX コンテンツ帝国の野望  GAFAを超える最強IT企業』(ジーナ・キーティング):新潮社

岸さんもヘビーユーザーだという「NETFLIX」はどのようにして生まれたのか。最初のビジネスのアイデアはどうやって生まれるのか、競合サービスとの闘いなど、起業について学びました。

2月14日:『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン):東洋経済新報社

人生100年時代をどうやって生きていけば良いのかがテーマでした。カルビを食べることが少し重たくなってきたという26歳の若者は、果たして人生100年時代に焼肉屋の経営を目指すべきなのでしょうか。

2月28日:『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 』(森岡 毅):KADOKAWA

USJも過去の経営は厳しかった。USJの業績をV時回復させたマーケティングの話をテーマにしました。過去のうまくいった事例をいかにうまく取り入れるかといった、マーケティングの基本を学びました。繁盛する焼肉屋への道は近い?

3月13日:『一勝九敗』(柳井 正):新潮社

岸さんも御用達のユニクロの経営哲学を取り上げました。ユニクロが生まれるまでに様々な試行錯誤してきた柳井さんの言葉に重みがあります。失敗の経験を財産。まずはやってみることの大切さは、これまで取り上げた経営者が共通して語っていることでした。

3月20日:『ヒットの設計図 ポケモンGOからトランプ現象まで』(デレク・トンプソン):早川書房

この本には、ヒット曲を作るための理論が書かれています。理論を知っているからといって、ヒット曲は作れるわけではありませんが、それを知っていることは武器になります。
岸さんが、日本を代表する歌手になれますように。


世の中で、本を読む人は少数派ですが、読んでみると学べることや気づくことは意外と多いです。たまには本を読んでみるかという、きっかけになれば幸いです。

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