DIGITAL DISRUPTION

発刊
2013年8月30日
ページ数
286ページ
読了目安
351分
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これから先、次なるイノベーションの波がやってくる
デジタルの世界で様々な無料ツールが登場し、インフラが整ったことで、様々な分野でイノベーションが起きる時代がやってきた。企業がこれからの時代に生き残るために必要なマインドセットを説く。


■デジタル・ディスラプションとは
顧客が何を必要としているか判断し、それを提供する事が価値である。デジタル時代の創造的破壊者は、これらすべてを従来よりも安く、短い開発期間で行い、顧客の生活に大きなインパクトを与える。

今やアメリカ国内でインターネットに接続できるコンピュータを持つ家庭は全体の77%を超えている。SDKは無料だし、99ドルでアップストアに登録できる。多くの子供は、ビル・ゲイツたちの若い頃よりも優れたツールを入手できる。しかも、ほとんどコストはかからない。この新しい経済社会においては、誰もが自分のアイデアを市場に出してテストし、改良し、最終的に何らかの創造的破壊を起こし続けられるのだ。

これは単なる競争的イノベーションではない。種類も規模もスピードも従来のイノベーションとは全く異なる「ディスラプション(破壊)」なのである。しかも、これはソフトウェアやアプリだけに限った話ではない。デジタル・ディスラプションは、どんな商品やサービスのいかなる側面にも起こせる。デジタルな手段を用いつつ、商品や設備といった実体のあるもののディスラプションを加速するのだ。

創造的破壊を成功させるための3要素

デジタル・ディスラプターに失敗はつきものだが、10倍の人々が、それぞれ10倍多くアイデアを市場に提供したら、その内1〜2%成功するだけで、イノベーションを起こす事ができる。デジタル・ディスラプションを成功させるには3つの方法が必要である。

①デジタル・ディスラプターの思考法を持つこと
②デジタル・ディスラプターとして行動すること
③今すぐ自分自身を創造的に破壊すること

デジタル・ディスラプターの思考法

デジタル・ディスラプションの要諦はIT技術やツールではない。重要なのは、適した行動を促す思考法である。

①顧客の利益を最優先して考える
・何をつくる生産力があるかではなく、顧客に何を提供する能力があるかに着目する
・製品そのものではなく、顧客のニーズに目を向け、製品決定を行う
・総合的な商品体験が顧客の要望に合っているかを考える

②無料ツールを見つけ、素早く取り込んで活用する

③デジタル・プラットフォームを駆使して、新しい商品体験を提供する
iOS、グーグルなどのプラットフォームは成功基盤である。プラットフォームを活用し、以下の事を行えば、過去に類を見ないような顧客へのアクセスが可能になる。

・顧客との間にデジタルの橋をかける
・初期の段階から頻繁に測定を行う
・フィードバックに基づき、迅速に対応する

④デジタル消費者の欲求を満たす
デジタル・ディスラプターになるには、従来よりも早く、より多くの消費者の欲求に応えるための方法を見つける事だ。人間のあらゆる欲求は、4つの根本的欲求の組み合わせで成り立っている。

1.快適さ(ストレスをなくし、複雑さを軽減したい欲求)
2.つながり(人々とのつながりを求める欲求)
3.多様性(ワクワク感や新規性など、いい意味での不確実性を求める感覚)
4.独自性(他の人と自分を区別したいという欲求)

消費者の急速なデジタル化のおかげで、これらの欲求は過去に想像もできなかったほど顕著になってきている。

隣接領域のイノベーション

デジタル・ディスラプターは、顧客の様々な欲求を同時に満たせるように、「隣接領域のイノベーション」という手法を使う。これは、顧客に着目した方法で、単に既存の製品を眺めながら、他に何ができるか考える方法ではない。

①隣接領域を探求する
ブレーンストーミングをして、顧客が次に求める可能性のある利益を洗い出す。

②融合的な隣接領域を活用する
顧客の本当の欲求を特定できたら、自然と数多くの融合的隣接領域に行き当たる。

③イノベーションの道を貫く
隣接する可能性が製品やサービスとして提示された時に、どのように見えるかイメージした後、必要なスキルや資源があるか判断する。

 

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