イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則

発刊
2013年8月8日
ページ数
348ページ
読了目安
485分
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グッドアイデアを生み出すにはどうすればいいのか
生物や科学の進化、イノベーションに必要なものは何か。人類史上の重要なイノベーションや生物進化の歴史から、イノベーションのアイデアを生み出すための7つの法則を導きだしています。


■イノベーションのアイデアを生み出す7つの法則
①隣接可能性
私達には、飛躍的なイノベーションこそがロマンだと思う傾向がある。ところグッドアイデアは、何もないところからひねり出されるのではなく、既存の部品の集合からできるもので、その組立ては時間を経て拡大する。そして、グッドアイデアには必ず、それを取り巻く部品や技能の制限がかかる。

隣接可能性とは、開けるものであると同時に限界でもある。世界にはとてつもない変化をする力があるとしても、一定範囲の変化のみが起こりうる。その境界を探り、新たな組み合わせが見つかるたびに、別の新たな組み合わせが隣接可能性の領域に呼び込まれる。新たなイノベーションがあるごとに、探るべき新たな経路が開ける。グッドアイデアを得るコツは、孤高の高みにおさまって、大きな事を考えようとする事ではない。コツはテーブルに並べる部品を増やすところにあるのだ。

イノベーションのアイデアを生み出す7つの法則

②液体ネットワーク
新しいアイデアとは、心の中にできる接続の隣接可能性を探る細胞によるネットワークだ。アイデアは1個のものではなく、むしろ群れをなしている。自分の脳を、創造性のあるネットワークへ向かって進めるには、アイデアや人のネットワークの中に自分を置かなければならない。

ネットワークの状態は、気体、液体、固体に見立てる事ができる。気体の時は新たな組み合わせができるが、すぐに壊れバラバラになる。固体の時はパターンは安定しているが、変わる事はできない。液体のネットワーク(都市、ウェブなど)は、組織が隣接可能性を探るのには有望な環境を生み出す。

③ゆっくりとした直感
重要なイノベーションとなる直感の大半は、長い時間の幅で展開されるものだ。最初は、まだ立てられてもいない問題に興味深い答えがあるというぼんやりした感覚があって、それが心の片隅にひっかかっていて、時には何十年もかけて、新しいつながりを集め、力を蓄えていく。そして、ある日、もっと内容の伴うものに姿を変える。新たに見つかった情報に揺さぶられて出てくる事もあれば、内面での連想が最後に考えをまとめる事もある。こうしたゆっくりとした直感は、成長するのに長い時間がかかるので、途中で壊れやすく、日々の差し迫った必要にかまける内に見失われる事もある。直感を育てるコツの一部分は書き留めておく事だ。

④セレンディピティ
直感が開花して、もっと実質の伴うものになるには、他のアイデアとつながらなければならない。直感は意外で新しい接続ができる環境を必要とする。セレンディピティは、偶然の出会いをその刺激のために取り入れるという話だけではない。セレンディピティを幸福にしているのは、見つかった事が見つけた人にとって意味があるという事実に他ならない。その事が直感を補完する、あるいは見逃した隣接可能性へのドアを開く。

⑤間違い
新しい組み合わせは、単なる間違いから生じる事もある。往々にして間違いは、自分がどっぷりひたっている前提から引きずり出す道になる事がある。私達は間違うと、前提を問い直して新たな戦略をとらざるをえなくなる。イノベーションに関するグッドアイデアは、一定量のノイズや間違いを含んだ環境の方が生まれやすいという逆説的な真実がある。

⑥外適応
外適応とは、ある生物が、特定の用途に最適化した特徴を発達させて、それが全く別の機能のために引き継がれる事を言う。環境の変化に対して行われる外適応は新しい可能性を探る助けになる。

⑦プラットフォーム
創発的なプラットフォームは、その創造性の多くを、既存の資源を創意工夫で経済的に再利用する事から引き出している。プラットフォームは、創造のコストを大幅に下げる事ができる。

 

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