一生を賭ける仕事を見つけるための読書会

一生の仕事を見つけることは難しいのか?

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2016年10月16日(日)11時過ぎ。少し肌寒くなりコートを着る人も増えた中、恒例の「朝、カフェで読書会」が開催されました。早稲田大学のすぐそばにあるGARAGE WASEDAというシェアオフィス。

今回は、トーマツベンチャーサポート株式会社で事業統括本部長を務める公認会計士の斎藤祐馬さんをお招きしました。

8月25日にダイヤモンド社から発売したばかりの「一生を賭ける仕事の見つけ方」は「仲間」「お金」「実績」のなかった20代を乗り越えた斎藤さんの「本気」がギュッとつまった一冊。表紙を見ただけで、何かやる気のボルテージの高さを感じるのは私だけでしょうか?

読書会はこんな質問から始まりました。

「みなさんは、普段、仕事の本質的な意味を考えることはありますか?」

日々の仕事に忙殺され、本当にキャリアをどう積み上げればいいのか?

そんな悩みは少なくないかと思います。

今回、集まったのは20名程度、なんと現役の学生からベテランの50代の方まで、男女問わず参加されていました。今、日本が東京オリンピックに向けて、大きな舵取りをしていく中で、自分のキャリアにおける礎(いしずえ)を見つけたいという思いを、ひしひしと感じました。

あなたの仕事はキャリア志向? ミッション志向?

今回は、多くの起業家の事例を用いて「過去の自分」そして「未来の自分」を考えるワークショップを行いました。まず、斎藤さんは「これまでの画一的な人と比較するだけの偏差値のようなキャリア、また言われたことだけをやる、何かの延長でしかないことをキャリア志向と本書では定義づけました。」と前置きし、そして「自分のミッション、ビジョン、仲間すべてを巻き込むことによって生まれる自分らしい働き方がミッション志向です。」と語りました。

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「これから東京オリンピックに向けて、日本は社会、経済においても、最後のチャンスと言っても過言ではないくらいの舵取りが求められます。なんの前置きもなく「突然、起業する!」というとハードルが高いと思います。今日は「個人」「会社」「業界」「社会」と自分の立ち位置を考えた上で、今、取るべき行動のヒントになるキーワードに出会っていただければと思います。」

これまでの人生から「原体験」を切り取る

まず、ワークショップでは、これまでの生きてきた年数を書き込んで、それまでの体験で「どのように感情が動いたか?」をグラフで記入しました。
参加者の一人は、現在、34歳でフリーランスの活動をしているそうです。そこに至るまでに、大学院を卒業後、外資系企業に就職後、すぐにリーマンショックの影響で失業してしまった経験があったそうです。
その話を聞いた現役の大学院生の方は、
「まだ、私が見ない未来や現実を知っている先輩の話を聞ける機会というのは貴重です。もっともっと長い時間、話していたいという気持ちに駆られました。

大人同士が、それぞれのキャリアのステージ合わせて、原体験をあえてさらけだすことで、自分と向き合う。こんなワークショップ初めてでした。勉強になりました。」という感想でした。

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終わらないディスカッション!とにかくアツい!

ワークショップが終わっても、盛り上がった話は尽きません。そこで斎藤さんが、それぞれのテーブルを周り、短時間で質疑応答を行いました。
ある質問では「ベンチャーキャピタルの人に事業計画を持っていても断られてしまう。ビジネスモデル、人脈など、色々ありますが、投資を決定する際のポイントは何でしょうか?
斎藤さんはこう答えます。
『やはり起業の本質を決めるのは「人」です。実績が全くなくても「私はこれだけ原体験と向き合った。そこでこういう視点を持った。だからこそ、こういう未来を実現したい!というアツい気持ちが人を動かすのではないでしょうか?」

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季節は秋に入り、肌寒くなりましたが、それを吹き飛ばすくらい熱い読書会でした。
毎回、テーマが異なる読書会ですが、今回は特別な雰囲気で、早稲田という場所が持つエネルギー、書籍が持つボルテージ、参加者の熱量が一体となった。そんな実感がありました。

読書の秋と言いますが、特に、これまでのキャリアで迷いがあり、過去の実績や体験を棚卸ししたい方は、本書を手にとっていただき、実践や行動を積み重ねてみれば「やりたいことをやる」という働き方も遠い未来ではないかもしれません。

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