仕事の話しかできない上司は、時代に取り残される

あなたは部下と仕事以外の話をしていますか?

2018年1月21日、渋谷のブックカフェ『BOOK LAB TOKYO』。

組織人事コンサルタントで『シリコンバレー式 最強の育て方』の著者、世古 詞一さんはこう切り出しました。

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従来、日本の企業では部下と話をするのは、年に1、2回の評価の場だけ。しかも、ここでは仕事における問題解決の話しかしない。それは、上司が部下に対する一方的な指導の場でしかない。これでは明らかに部下とのコミュニケーションが不足している、と世古さんは言います。

これまでの日本の企業では、仕事が終わった後、職場の人間と飲みにいくといったことも多かったので、なんとなく上司は部下のことがわかった。しかし、今は多くの企業でこうした飲み会文化も減り、また、オフィスでもメールを中心としたコミュニケーションが普通になり、上司が部下のことをわからないといった問題が生じています。

結果として、部下が突然辞めるといったことが問題になっています。

人材不足が叫ばれる昨今において、優秀な人材に働き続けてもらうことは、企業にとって大切なことです。優秀な人材を辞めさせないためにはどうすればいいのか?

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1 on 1ミーティングです。

職場の飲み会文化がそもそも存在しない欧米の企業では、上司と部下が定期的に1対1で話をするミーティングは当たり前に行われているそうです。そこでは、上司が部下を1人の人として見て、接する。だから、仕事以外の話もして、そこで上司と部下の信頼関係が築かれる。

これからの日本企業も、これをやっていかないとダメだと世古さんは言います。

こうした1対1の面談の場を、部下のための時間として捉え、部下の話を聞く姿勢こそが求められるのだと。

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イベントには、人事に関わる方や日頃部下をマネジメントする立場にある方など、職種も様々な方達が参加されていました。日頃、疑問に思っていることや、職場での問題など、世古さんに次々に質問が投げかけられて、インタラクティブな場となり、盛り上がりました。

部下とうまく話題を作るにはどうすればいいのか?

世古さん曰く「女子に学べ」だそうです。

女子同士で話をしている時、彼女たちは2つの能力を発揮しているそうです。

1つは気づく力。「あれ? ○○ちゃん、今日のメイクちょっと普段と違わない?」

もう1つは、それを表現する力。「そのメイクの色がかわいいね。」

この2つのプロセスを学ぶことで、ちょっとした話題を作ることができるそうです。

とても勉強になりました。。。

なお、1on1ミーティングを実際にどのように運用すればいいのかは、本に記載されていますので、ご興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。

『シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング』

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