アイデア・ハンター―ひらめきや才能に頼らない発想力の鍛え方

発刊
2012年8月24日
ページ数
221ページ
読了目安
323分
推薦ポイント 6P
Amazonで購入する

Amazonで購入する

発想力を磨くための方法
優れたアイデアには、特別な才能は必要ないと主張し、アイデアを引き出すための方法を紹介している。アイデアはすでに身の回りに存在する。それに気づくことができるかがポイントであり、常にアイデアを追い求める意識が大切だと説く。

様々な優れたアイデア発想の事例が掲載されており、参考になります。


■特別な才能はいらない
突き抜けたアイデアは、常にそれを探している者のところにやってくる。大きな違いを生むようなアイデアを手に入れる方法が、アイデアハントである。

アイデアの探求は、特別な才能に恵まれたひと握りの「創造的な人種」だけがする訳ではない。これは学習によって十分身に付くもので、その目的は「創造的な天才」になることではない。なぜなら、価値のあるアイデアは必ずしも創造を必要としないからである。むしろ、大抵はすでに存在しており、誰かが見つけて、イノベーションに仕立て上げてくれるのを待っている。

傑出したアイデアハンターのほとんどは天才ではないことが明らかになっている。アイデアに敏感なだけだ。アイデアを手に入れることに貪欲で、アイデアを売り込んだり、実現したりする能力に秀でている。

優れたアイデアハンターになるには、4つの基本原則がある。
①とことん興味をもつ
②間口を広げる
③トレーニングを欠かさない
④しなやかさを保つ

とことん興味をもつ

アイデアハンターの第一のルールは、身の回りの出来事に興味を持つことである。興味を持つことは、興味を持たれる人間になることとは違う。

頭の良い人ほど優れたアイデアを思いつきそうなものだが、そうした人たちは自分の賢さを過大評価し、自身の成功の方程式に固執し、もっと優れたアイデアのために狩りに出かけることをしない。

どんな分野でも関心を広げ、知的好奇心を持ち続けることで、アイデアを手に入れることができる。好奇心旺盛な人物というのは、常に驚きを求めている。そして、それを進んで受け入れ、何かを学ぼうとする。このような姿勢を持つと、ものの見方は大きく変わる。好奇心があれば、いろいろなことを当たり前だと思わなくなるからである。

まず必要なのは、アイデアを求めて自分の枠から出ること、アイデア探しを自分の頭の中だけにとどめないこと。アイデアのほとんどは自分の外にある。

間口を広げる

最高のアイデアを見つけたいと思うなら、様々なルートを歩く必要がある。すなわち間口を広げることである。多様性は、他の人とは違った「引出し」を与えてくれる。ありきたりの場所だけでなく、様々な情報源から新しいアイデアを手に入れること。

最も重要な情報は、ある人物がふだん接触する人々のネットワークの外から「弱い絆」を通じてもたらされる可能性が高い。弱い絆の相手は、ある事柄に対して自分と全く違う見方をする可能性が高く、それは知識やアイデアを豊かにしてくれる。

トレーニングを欠かさない

プロフェッショナルには知的なトレーニングが欠かせない。「アイデア筋」を鍛えるのである。優れたアイデアハンターは、緊急の問題に直面してから初めてアイデアを探しはじめるようなマネはしない。彼らにとって「狩り」は習慣として継続的に行うものである。

「狩り」の習慣は、意識的かつ体系的にアイデアを探し続けることで身に付く。学習のための時間を毎日確保する、自分がふだん接触するネットワーク以外の人々と話す機会を見つける、アイデアが生まれやすいとされる場所に身を置いてみる。アイデアハントについては、才能よりも行動の方が大切である。

「狩り」の習慣の基本となるのは「観察」である。そもそも何を観察するかをきちんと意識することが大切である。観察の仕組みや枠組みを整えれば、価値あるアイデアが生まれやすくなる。

しなやかさを保つ

アイデアハントの目的は、アイデアを起動し、それが広がりを持ち、熟し、他のアイデアとぶつかったり組み合わさったりすることで発展するように仕向けることである。このようにして最高のアイデアが生まれる。

最初は評価することすら難しい奇妙な思いつきであっても、その成否は他のアイデアが飛び交っている場所に置くかどうかで大きく変わってくる。

 

あわせて読みたい