IT幸福論

発刊
2013年12月13日
ページ数
244ページ
読了目安
281分
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情報通信革命の過去と未来
NTTデータ社長が、IT革命の基礎的な話と、これからの技術トレンドについて語った1冊。大きな時代の流れの中で、どのように情報通信革命が進化し、これからどのような方向に発展するのかを大局的に紹介しています。


■情報通信革命が起きている
コンピュータの頭脳であるCPU、記憶装置であるストレージ、それにデータ通信を行うためのネットワーク。これらの情報通信技術の三大要素が並行して急速な進化を遂げてきた。これこそが、現在の情報通信革命を起こす根源的な要因である。CPUが情報を素早く処理し、ストレージが大量の情報を記憶し、ネットワークが情報を高速に送受信する。

ITは確実に進化し、社会に浸透している。しかし、情報通信技術の進化は大変に早い。まだ社会に浸透していなかったような技術も、一瞬の内に顕在化してしまう。技術が顕在化しようとした時にビジネスモデルを考え始めては遅い。だから、技術変化を捉えていかにビジネスに役立てるかを常に考えておく必要がある。

4つの情報トレンド

重要なのは、まだ表面に出ていない潜在的な技術、あるいは顕在化しつつあるが一部のアーリーアダプター層しかまだ興味を示していない技術の中から、将来的に影響を与えるようなものを見極める事である。我々が社会の未来像として想像する情報社会トレンドは4つある。

①競争力の源泉は知識やノウハウの活用へシフトする
これからは、様々な現象や環境、行動などがデータとして収集・蓄積され、これらのデータが膨大なコンピュータによって解析される事が可能な時代になる。企業は膨大なデータの中から「意味」や「知恵」を見出して、それを知識やノウハウとして活用できるようになった。

②マス重視から個重視の社会へ
SNSやスマートフォンが普及した事により、個人というピンポイントの対象に対して、その個人が有益と感じられる情報をリアルタイムに提供する事のできる環境が揃ってきており、個人を特定できる技術が進歩してきた。

③環境やニーズ変化へのリアルタイムな対応が求められる
今後は今ここで起きている環境やニーズの変化に対して、現場で即時に対処する事が可能な社会になっていく。

④誰でも活用できるITが普及する
今後は、人がコンピュータに合わせるのではなく、コンピュータが人の生活に合わせるようになるため、たとえコンピュータの使い方を知らなくても、ITの利益を受ける事が可能になってくる。今後、普及してくると考えられるのが、NUIという、人間がより自然に、より直感的に操作をする事を可能にしたインターフェースである。

5つの技術トレンド

①「個」を理解する人間指向のIT
人が自然な状態でITを活用するNUIや、スマートフォンなどのコミュニケーションツールの発展。ライフログなども今後さらに進化していく。

②戦略的なデータ収集と分析
社会に無数に存在する巨大なデータから、必要とするデータを適切に選び出し、分析を行う事で新たな価値を創出する。

③サイバー・フィジカル・コンピューティング
情報をリアルタイムに収集し、現実社会の課題を効率的・効果的に解決するためのコンピュータ技術。AR(拡張現実)、ロボティクス技術、センサーネットワークなどの技術がこれを実現していく。

④環境適応型の粘り強いITインフラ
データをより広域に分散させる技術や、人為的なミスから迅速に復旧させる技術などが高まっていき、より頑強な情報通信基盤が確立されていく。

⑤デリバリー短縮を実現する超高速開発
企業が基幹業務システムなどを管理する上で必要とするコンピュータのアプリケーションが、その企業独自のニーズにより合った形で、より高速に開発されていく。

 

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