パラダイムの魔力 新装版

発刊
2014年4月16日
ページ数
270ページ
読了目安
326分
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推薦者

イノベーションはどのようにして起こるのか
ゲームのルールを根底から変える「パラダイム・シフト」はどのようにして起こるのか。1995年にイノベーションの原理を解説して売れ続けるロングセラー。


■将来を予見する必要がある
1968年、世界の腕時計市場のシェアは販売個数ベースで65%以上をスイスが握っていた。ところが1980年になると、スイスの市場シェアは10%以下にまで落ち込んでしまった。スイスが直面したのは、腕時計づくりのルールが根本から変わってしまう「パラダイム・シフト」だった。機械時計から電子時計の時代になれば、スイスが得意としていた歯車、ベアリング、ぜんまいといったものはすべて無用になる。

クオーツ時計には、ぜんまいも、ベアリングもない。歯車もほとんど要らない。こんなものが将来の時計になるはずがないと、スイスの時計メーカーは思い込んでいた。スイスの過ちを繰り返さないためには、将来を予見する能力を高める必要がある。将来を正確に予測する事はできないかもしれないが、努力すれば、おおよその姿、おおよその方向は必ず見えてくる。

パラダイムとは何か

パラダイムとは、ルールと規範であり、①境界を明確にし、②成功するために、境界内でどう行動すれば良いかを教えてくれるものである。そして、パラダイム・シフトとは、新しいゲームに移行すること、ゲームのルールがすっかり変わってしまう事である。

トレンドの初めには、必ず誰かが新しいルールをつくる。道筋よりも大切なのは、何がきっかけで変化が起こったのかを理解する事だ。将来を予見する能力を高めたいと思うなら、トレンドが目に見えて変わってくるまで待っていてはいけない。ルールをいじりはじめた人に注意しなければならない。

ビジネスも、教育も政治も、私生活も、パラダイムが変われば、ゲームのルールが根本から変わる。パラダイムの変化は、私達すべてにとって重要である。

誰がパラダイムを変えるのか

どんなパラダイムでも、同じ分野のすべての人が解決したいと願い、解決の糸目さえ見つからない、極めて特殊な問題が浮かび上がってくる。そして、現行のパラダイムでは解決できない問題が引き金になって、パラダイム・シフトが起こる。

では、誰がパラダイムを変えるのか。それはアウトサイダーであり、4つの種類がある。

①研修を終えたばかりの新人
②違う分野から来た経験豊富な人
③一匹狼
④よろずいじくりまわし屋

イノベーションは、「できない」事を知らないアウトサイダーがいる所からやってくる。誰が素晴らしい将来を自分にもたらしてくれるかはわからない。学歴、経験、性別、人種を見たってわからない。ただ耳を傾けるしかない。

直観を信じること

パラダイムの開拓者がいなければ、パラダイム・シフトは挫折する。パラダイムの開拓者に、新しいパラダイムに切り換える理由を説明してみろと言っても、開拓者はデータを使って説明する事はできない。データはないからだ。人よりも早くパラダイムを変えようと思い立つ人は、頭でそう判断するのではなく、心で判断する。

パラダイムの開拓者になるには、直観にくわえ、勇気が必要になる。遅れをとりたくないなら、自分の直観を信じ、理にとらわれず、思い切って飛び出さなくてはならない。

パラダイムの重要な7つの特徴

自分の将来を予見し、イノベーションの力を磨きたいなら、次の7つを覚えておく必要がある。

①パラダイムはどこにでもある
②パラダイムは役に立つ
③パラダイム効果は「見ると信じる」の常識的な関係をくつがえす
④ほとんどの場合、正しい答えは2つ以上ある
⑤あまり深く根付いたパラダイムの中にいると、パラダイムの麻痺を起こす。これは確信という名の疫病である
⑥激動の時代には、パラダイムのしなやかさが最善の戦略になる
⑦人間は自分のパラダイムを変える事ができる

 

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