「はやぶさ」式思考法 日本を復活させる24の提言

発刊
2011年2月4日
ページ数
223ページ
読了目安
285分
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新しいことに挑戦する時に必要な思考法
JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」は、2010年6月に地球に帰還した。「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中には小惑星イトカワの微粒子が確認され、世界が注目する成果を挙げた。
本書は「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めた著者が、加点法をもとにする24の思考法を語る。

「はやぶさ」式思考法

①減点法は止めて、加点法にする
人は「減点法」で評価されると失敗を減らそうとリスクを回避しようとする。一方「加点法」で評価されると成功を増大させようと、難易度の高いことに挑戦する。ハイリスク・ハイリターンな事業は加点法で評価すべきである。

②教科書には過去しか書いていない
教科書や論文を読んでも、そこに書かれていることは過去にすぎず、新たな発想を提供するものではない。過去の模倣をしても、外の世界は見えてこず、新たな課題の解決にはならない。

③天の邪鬼になる
天の邪鬼は本来、何かを学んだり、習得しようとする時には、非効率である。しかし、研究者にとって大切なものはインスピレーションである。それがなければ、努力を積み重ねても誰かの模倣に終わってしまう。まず「人がやったことはやらない」というくらいの天の邪鬼になった方が良い。

④マトリクス型組織にする
JAXAの研究所では分野ごとの縦割り組織になっているが、特別なプロジェクトを行う場合は、各分野から専門家を集めてチームにする。いわばマトリクス型組織であり、アイデアのバリュエーションが豊富になる。但し、組織をまとめるのは困難という短所はある。

⑤失敗は隠さない
「はやぶさ」プロジェクトの情報は、スタート時からすべて公開していた。宇宙開発は税金で賄われており、国民に説明義務がある。また、うまくいかない時は、失敗の現実を知って欲しかった。全力を尽くしたがダメであったと見てもらった方が、挑戦への納得が得られる。

意地と忍耐が大切

「はやぶさ」の成功は幸運だったと言っている。なぜ運に恵まれていたかを考えると、その要因はしつこいほど粘り、諦めなかったことである。運を拾うには意地と忍耐が大切である。

 

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