ITビジネスの原理

発刊
2014年1月28日
ページ数
205ページ
読了目安
221分
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推薦者

ITビジネスは何で稼いでいるのか
リクルート、Google、楽天など様々なIT企業で働いてきた著者が、ITビジネスの基本的な仕組みを紹介しています。インターネットでは、何をお金に変えているのか。


■基本的なビジネスの原理
利益とは、売値と仕入れ値の差額である。より大きな利益を得るには、できるだけ安く商品を仕入れて、できるだけ高く売れればいい事になる。同じものでも場所によって、その価値が全く違ってくる。この「場所によって違う価値の差」をお金に換えるのが商売の原点である。まず、売ろうとしている商品の価値が最も低い場所と高い場所をちゃんと把握できるかどうかが、最初の関門になる。この価値の差を生む場所は、季節や天候、その他の様々な要因によって変化する。それを含めて正しい組み合わせを選べるか。

・売ろうとする商品
・その商品の価値が最も低い場所(仕入れ地)
・商品の価値が最も高い場所(消費地)

この3つを結び付けるマッチングが、ビジネスのキーになる。

「ユーザー」そのものが商品になる

インターネットの最大の特徴は、空間(距離)的、時間的な制約なしに世界中を結ぶ、という事である。つまり、2つの場所がどんなに離れていようが、相手の事情が手に取るようにわかってしまう。これは、これまでビジネスを成立させていた「場所による価値の違い」そのものをなくしてしまうのである。

インターネットは「価値の違いを金に換える」ビジネスをやりにくくしてしまったが、それでも全くできなくなった訳ではない。その一例がリクルートに代表されるような情報ビジネスである。ここでは「価値の差」が「情報の差」に置き換わる事で、ビジネスとして成立している。「転職ノウハウ」という情報を持つ、持たないというギャップ、「転職希望者の個人情報」を持つ、持たないという情報のギャップが、ビジネスになっている。ここでリクルートがやっているのは、世界中に点在している情報を探し出して、1ヶ所に集めるという事である。その事が価値を生んでいる。転職者を探している企業は、その価値に対して金を払う。

この「点在する情報を1ヶ所に集める」という作業は、インターネットが非常に得意とするところでもある。これがインターネット上のビジネスでは基本的なスタイルの1つになっている。

リクルートがやっているのは、世界中に点在しているユーザーを集めて、ユーザーを探している企業と結び付けるという作業である。ここに生じる価値をお金に換えている。インターネットのビジネスというのは「ユーザーを安く仕入れて高く売る」ものと言える。

2つのプラットフォーム

ユーザーを探し、集める事は大変である。TAC(Traffic Acquisition Cost)という指標がある。これは、ユーザーを獲得するために払っているコストである。インターネットビジネスにおいては、いかにこのTACをゼロに近づけるかというのが大きな課題になる。そのためには、ユーザーの方から勝手に集まってくるようにできるかが勝負の1つになる。

ユーザーを集めたら、彼らが欲しい情報とユーザーを欲しがっている企業を適切に結び付けなければならない。最適なマッチングを実現するためには、何よりもユーザーが求めているものが何なのかを正しく把握しなければならない。

①ユーザーの意図を先鋭化させて正しく把握する
②その意図に基づいて最適なものを提示する

この2つの仕組みがきちんと回る事が、インターネットのビジネスでは重要な事である。これは、GoogleやAmazonのようなサイトでも、原理的には同じである。お金はユーザーにアプローチしたいと考えている企業からもらう。これは広告ビジネスである。情報をユーザーに買ってもらう場合は、課金ビジネスになる。

 

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この本の著者・尾原 和啓さんはマッキンゼー・リクルート・グーグル出身です。マッキンゼー出身者の本 105冊 → リクルート出身者の本 81冊 → グーグル出身者の本 64冊 →

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