リーダーはストーリーを語りなさい―顧客と従業員を魅了し、説得し、鼓舞する究極の方法

発刊
2013年3月23日
ページ数
412ページ
読了目安
669分
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ストーリーで相手を魅了する技術
ストーリーで語れば、顧客と従業員を魅了できる。P&Gで消費者コミュニケーションを研究している著者が、様々な事例を紹介しながら、ストーリーを語るノウハウを伝授する。


■なぜストーリーが必要なのか?
特にこの10年で、リーダーシップをとるにあたって、ストーリーテリングは経営幹部にとって欠かせないツールとなった。ストーリーテリングには強い力がある。その理由は次の通り。

①シンプルである。
②時代を超越している。
③年齢、人種、性別の区分に関係ない。
④人から人へと広がりやすい。
⑤覚えやすい。
⑥人を奮いたたせる。
⑦聞き手を自然と学ぶ気持ちにさせる。
⑧命令しなくても、メッセージを伝える事ができる。

ストーリーの構成

ビジネスリーダーがストーリーを語る際に求められるのは、ごくシンプルな構成だ。ストーリーには3つの順序が重要である。

①背景
背景はストーリーに必然性をもたらす。きちんと説明できれば、聞き手は関心を引かれ、このストーリーには耳を傾けるだけの価値があるとわかり、話の続きに聞き入る。そこで、次の4つを説明しなければならない。

・いつ、どこで?(体験談か人から聞いた話なのか)
・主人公は誰?(聞き手が一体感をもてる主人公にする)
・主人公の望みは何?(聞き手にとって価値ある目標でなければならない)
・誰が邪魔をしている?(悪者がいないストーリーはつまらない)

②動き
主人公が悪役と対決する事が大事だ。ストーリーの中で主人公が続ける旅には、つまずきや一時的な後退が欠かせない。山あり谷ありだからこそ、ストーリーに興奮が伴う。だがもっと重要なのは、そこに必ず教訓が含まれている事だ。

③結末
結末では3つの目的を達成しなければならない。

・主人公は勝つのか、負けるのか?
・正しい教訓
・なぜ、あなたはこのストーリーを話しているのかという理由に立ち戻る

「よいストーリー」を「すばらしいストーリー」に変える6つの技術

①比喩
比喩は聞き手の頭の中にすでに存在しているストーリーと関連づける。ふさわしい比喩を見つけたい時には、次の方法がある。

・雑誌の写真を切り抜き、コラージュをつくってもらう。
・聞き手に直接、訊いてみる。「コンピュータ・システムを車になぞらえるとしたら、古いシステムはどんな車種のどんなモデルと言えますか?」

②感情
感情は、ストーリーに欠かせない。活用できる感情の中で力を発揮するのが「共感」だ。ストーリーの内容に、聞き手が自分を投影できる方がいい。

③具体性
抽象的なアイデアより、具体的なアイデアの方が強く印象に残る。漠然とした一般論をストーリーで語る事などできない。必ず特定の人物や出来事が語られる必要がある。

④サプライズ
冒頭にサプライズを用意し、聞き手の関心を引こう。普通ではないこと、予想もできないことを持ってこよう。また、ストーリーの終盤にサプライズがあると、聞き手はその内容を覚えやすくなる。

⑤文体
形式ばった複雑すぎる文章よりは、シンプルでくだけた文章の方がいい。有効な話し言葉には次の特徴がある。

・文章が短い
・簡潔な単語を使う
・能動態を使う
・述語を早く示す

⑥ストーリーに聞き手を組み入れる
聞き手が参加できるようなイベントを企画したり、状況をつくったりしよう。そうすれば聞き手は、実体験を通じて教訓を学ぶ事ができる。

 

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