アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法

発刊
2012年3月26日
ページ数
189ページ
読了目安
295分
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これからのインターネット広告の常識
今、インターネット広告業界で注目されている「アトリビューション」について、わかりやすく解説されている。

アトリビューションとは、ユーザーがどのような経路をたどって最終的に購入に至ったのかを分析し、それぞれの媒体に「貢献度」を割り振ることで広告効果の最大化を図る取り組みのこと。

従来、効果測定の容易なリスティング広告やアフィリエイト広告が重視されてきたが、実際には広告効果が見えにくいディスプレイ広告の影響が高いことがわかってきた。

これからは、ディスプレイ広告の間接効果(インプレッション効果)を含めて、広告を最適化しようと提唱。具体的事例なども紹介しながら、これからのインターネット広告のあり方を紹介している。

ラストクリックの過大評価

インターネット広告には、インプレッション効果(ブランディング・態度変容など)とレスポンス効果(登録・成約など)がある。

アクセス解析を使った現在の測定・評価方法だと、検索(リスティング広告、オーガニック検索)がコンバージョン(商品購入や資料請求などの顧客行為)前のラストクリックとなることが圧倒的に多い。結果、リスティング広告はコンバージョンの獲得効率が良く、バナー広告は悪いと判断される。

しかし、実際にユーザーはリスティング広告でコンバージョンに至るまでに、バナー広告による影響を受けていることが多い。

バナー広告→オーガニック検索→リスティング広告→コンバージョン

つまり、ラストクリックよりも前にユーザーに接触した施策の効果の貢献度も評価すべきである。

バナー広告の間接効果

バナー広告を閲覧した後、そのバナー広告をクリックしてコンバージョンに至るユーザーは4%にとどまる。従来は、この4%しか効果測定してこなかった。

しかし、バナー広告を閲覧した後に検索をしてクリックするアクセス数は、広告のクリック数と同数〜2倍ある。つまり、バナー広告は間接的に、従来の2倍以上のクリックを生んでいる。

アトリビューションとは

アトリビューションとは、コンバージョンに至るまでの流入元(リスティング広告やバナー広告など)の履歴のデータを使い、コンバージョンへの貢献度を各流入元に配分することである。

近年、第三者配信アドサーバーと呼ばれる、各媒体の広告を1カ所に取りまとめて配信する仕組みが登場し、広告効果が見えにくかったディスプレイ広告(バナー広告など)の間接効果測定が可能になってきている。

この効果測定技術の進歩により、ディスプレイ広告の間接効果を含めて、広告全体を評価し、コンバージョンを高めようとするアトリビューション・マネジメントが重要になってきている。

アトリビューション・マネジメント

アトリビューション分析では、コンバージョンに至る流入経路を「初回」「中間」「ラスト」と3つに大別してモデル化する。各流入元のコンバージョンへの貢献度がどのぐらいかを分析する。

分析結果にもとづき、効率の悪い流入元から効率のいい流入元に広告予算を再配分して、コンバージョンが増加するのかをシュミレーションする。現実との乖離を分析し、モデルを修正していく。

これまで測定できなかったディスプレイ広告の初回、中間への貢献度をコストを加味して分析し、効率化できれば、コンバージョンの最大化を図ることができる。コンバージョンは3ヶ月で10%の増加が目安となる。

 

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