勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

発刊
2011年12月7日
ページ数
167ページ
読了目安
160分
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マクドナルドの業績V字回復のために行ったこと
著者は、アップルコンピュータの日本代表から、日本マクドナルドの代表取締役社長に転身。これまで7年連続既存店売上高マイナスであった日本マクドナルドを、7年連続プラスへとV字回復させた。

マクドナルドの業績を回復させるために行った数々の施策を紹介しながら、レストラン経営において大切なことを説いている。

経営者として素晴らしい実績を持ち、評価の高い著者の経営論が語られています。

基本に立ち返れ

日本マクドナルドは、1992年から事業の多様化の失敗が原因で「低迷期」を迎えた。特に1997〜2003年まで、前年対比既存店売上高は7年連続マイナスになった。その原因は、わずか10年間で3000店舗も店を増やしたからであった。

業績の低迷の原因は、多店舗化によって「QSC&V」という基本を忘れていたことにある。

・Quality(クオリティ:最高のおいしさ、安全性)
・Service(サービス:心温まるおもてなし、クイックサービス)
・Cleanliness(クレンリネス:快適な食事空間、清潔さ)
・Value(バリュー:総合的な価値ある食事体験)

レストランビジネスでは、人材がいて初めてお店を開ける。お店を開いてから、人材を育てたのでは、最初から良いサービスができない。3000店を出店するためには、その数倍の人材育成ができていなければならなかった。
その店の売上は店長の能力に大きく左右される。店長次第でアルバイトの満足度も変わり、結果QSC、顧客満足度に影響する。

2004年から今日まで、売上は7年連続プラスになった。この時に行ったことは「基本に立ち返れ。基本以外は何もするな」であった。QSCが一番大事であると言って、当たり前のことをきちんとやっただけである。

経営改革

マクドナルドのブランド力は毎年上がっている。ブランド力は4つの項目で判断される。各項目に応じて、マクドナルドで行った事は以下の通りである。

①フレンドリー
・ハンバーガーのつくり置き撤廃
・100円メニューを中心としたバリュー戦略を展開
・日本独自の新メニュー開発
・従業員満足度の向上
・人材への投資(教育)

レストランビジネスの基本はおいしいものを提供すること。基本であるQSCを徹底し、おいしさを追求した。

②コンビニエント(利便性)
・24時間営業店の増加
・eマーケティング実施(携帯クーポンなど)

③アウトスタンディング(顧客の期待を超える)
・メガマック、マックリドルの販売
・ビッグアメリカ(アメリカご当地メニュー)の販売
・新世代デザイン店舗の展開
・高品質・低価格コーヒーの販売
・朝マックの販売

顧客の希望ばかり聞いていてもダメ。「らしさ」を忘れずに、顧客の要望以上のことを行った。

④イノベーティブ(革新的)
・地域別価格の導入
・戦略的な閉店
・価格の値上げ

顧客の期待値・経験値を超える価値の提供を行った。価値があれば値段は関係ない。そのためには独自性が必要である。

 

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