思考を広げる まとめる 深める技術

発刊
2014年5月28日
ページ数
191ページ
読了目安
76分
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推薦者

考える力を身につける方法
マッキンゼー出身の著者が、思考の3つの基本動作「ひろげる」「まとめる」「深める」を身につけるための練習方法を紹介しています。


■思考の基本動作
考える能力においては、次の3つが基礎的な力にあたる。

①広げる(考え、案などを、時にはゼロから様々な方向に伸ばしていく)
②まとめる(バラバラな考えや情報を整理し、扱いやすくする)
③深める(考えている事の正しさや価値を判断し、さらによくしていく)

3つの考え方は頭の働かせ方が違い、それぞれにコツがある。「広げる」では、正しいかどうかを気にせず、自由に案を出していく。「まとめる」では、腰を据えて、とにかくまとめ切る。割り切りも必要である。「深める」では、本当にこれでいいのかと、意地悪に疑ってかかる。

どの力をいつ使うのかは、目的や状況に応じて考える。小さなテーマでも3つの力をそれぞれ少しずつ使うよう習慣づけると、常にバランスよく考える事ができるようになる。

広げる

考えを「広げる」事は、思考を発展させる時の最初のステップである。広げるためには「自由な気持ち」で臨む事が大切である。ほとんどの場合、広げる段階での差が最終的な差を生む。ある程度考えが広がらなければ、それを「まとめる」必要もないし「深める」段階にも至らない。

①材料を集める
何かを考え始める時、考えたい事に関する事を、とにかく書いていく。書いてみると、頭の中でぼんやり考えていた事が少しずつ具体的になる。質より量。出てきた内容の良し悪しは材料を出した後で考える。

②分ける
出てきた項目をいくつかのグループに分けて、そのグループの中で考えるようにする。

③変える
物事には「大きさ」や「長さ」「向き」「表裏」「時間」「目的」など、様々な属性がある。この属性を変化させる事で発想を広げる。

④フォーカスする
テーマのある部分に意識の範囲を絞る。

⑤組み合わせる
考えているテーマに他の要素を組み合わせて、新しいアイデアを出す。

⑥類推する
他の似たものからヒントを得る。

まとめる

「広げる」の次のステップは「まとめる」である。広げたままだと全体像がわからなくなったり、矛盾した内容があったりして、混乱しがちである。そうした状況を、まとめる事で解決する。「まとめる」際には割り切りが1つのカギになる。但し、アイデアの一番いいところはしっかり残す。

①捨てる
数を減らす時には、重要性、現実性、良し悪しなど、なんらかの基準によって行うが、「捨てる」ではスピードを重視する。大事な点だけを思い浮かべれば十分である。

②揃える
バラバラの情報を「内容」と「形式」で揃える。

③命題にする
「〜は〜である」というように命題化する事で、正しいのか正しくないのかを検証する。

④束ねる
要素の共通点を見つけて、グループをつくりながら束ねる。

⑤配置する
一定のフレームに入れてまとめる。「配置する」ポイントは、フレームを1回限りではなく、繰り返し使う事にある。

深める

間違える可能性は誰にでもあるため、常に考えを「深める」事が大切である。深めるのは「信じられるようにするため」と言えるが、そのためには一旦かなり意地悪な気持ちで疑う事が大切である。

①命題を明確にする
曖昧さや多義性がある命題は、アイデアや情報としての価値が低くなるため、言葉を調整して文意をハッキリさせる。

②具体例で考える
アイデアや概念を、いくつかの例に当てはめて検証する。極端な例も検証に値する。

③全体から見る
同じジャンルにあるものや同じ属性を持つ他のものと比較したり、平均値など全体を表すものと比較してみる。

④反論を考える
予想外の反論は異なる立場、利害、視点などから出てくる。

 

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