トヨタで学んだ「紙1枚! 」にまとめる技術

発刊
2015年2月10日
ページ数
210ページ
読了目安
191分
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トヨタ流の考えを整理する方法
トヨタで実践されている「必要な情報を紙1枚にまとめる」仕事術がわかりやすく解説されている本です。必要な情報を整理し、考えをまとめ、物事を相手に伝える力を高めるために使える仕事術が紹介されています。

トヨタの1枚

トヨタには、業務上の書類はすべてA3またはA4サイズの紙1枚に収める、という習慣が企業全体の文化として根付いている。報告書、企画書、会議の資料や議事録、プレゼンテーション資料など、どんな種類の書類も、どんなに複雑な内容の書類も、原則「紙1枚」で作っていく。そうする事で、仕事の質も効率も飛躍的にアップする。

 

「トヨタの1枚」には3つの特徴がある。

①ひと目で全体が見える(一覧性)
②枠がある(フレーム)
③枠ごとにタイトルがついている(テーマ)

 

この3つの特徴が、読んでわかるのではなく、見てわかる「1枚」にしている。内容を説明する時にも、最低限の言葉で済むような作りになっている。「紙1枚に収める=一覧性を持たせる」だけで、何枚にもわたる書類より、ずっと伝わるものになる。さらに、フレームとテーマがある事で、読み手は「この部分には何が書かれているのか」がひと目でわかる。

 

トヨタの仕事の型

トヨタでは、どんな仕事でもベースに「1枚」の書類があり、その「1枚」をもとに仕事が進む。1つの案件に対して、担当者は最初に必ず「1枚」を作る。そこには共通する5つのテーマが掲げられている。

①目的
②現状
③課題
④対策
⑤スケジュール

会議の議事録も企画書も報告書も、この5つの観点から考えてまとめれば問題ない。5つがクリアになると、あとは行動を起こすだけとなり、仕事が進んでいく。

 

大切なのは思考の整理

「紙1枚にまとめる」作業は、3つのステップからできている。

①考えるベースとなる情報を書類に「整理する」
②自分なりの「考え」を書類に「まとめる」
③書類の内容を誰かに「伝える」

 

この3つのステップがしっかりと踏めていれば、最後に「資料化」するのはそれほど難しくない。「紙1枚にまとめる」上で大切なのは、資料そのものの作成法よりも、前段階の思考整理法である。打ち合わせのための「1枚」を作るなら、そもそも打ち合わせの目的は何か、打ち合わせで伝えたい要点は何か、相手はどこまで知っているか、相手に確認するべき事は何かなど、1つ1つの要素を考え抜かなければならない。

 

考えをまとめる方法

「紙1枚」にまとめる技術では、3つの素材を用意する。

①テーマ
②3色(緑、青、赤)のペン
③1枚の紙

テーマ、即ち「何について」という事を最初に決めておけば、人はその枠組みの中で必要な情報を取捨選択できるようになる。そして、そのテーマに関連する内容を探っていく事が情報を「整理する」ための第一歩である。頭の中のごちゃごちゃした情報は「1枚」の紙に書いていく。

 

①フレームを作る
まずノートに緑色のペンで4、8、16、32個といったフレームを書く。フレームは大きくならないようにする。

②キーワードで埋める
左上のフレームの中に「日付」と「テーマ」を書く。「テーマ」を書いたら、その答えを青色のペンで残りのフレームの中に書いていく。

③考えを書き出す
書き出された情報に対して、考えに沿って赤色のペンで印をつけていく。

紙に書き出すからこそ、頭のごちゃごちゃが整理され、紙を見ながら考えるからこそ、思考が逃げず集中できる。

 

読み手を意識せよ

書類をまとめるにあたり、どんな種類のものであっても、最初に立てるべき共通の問いは「そもそも何のために、この『1枚』を作るのか?」である。仕事で作ろうとしている書類は何のためなのか、その目的を明確にする。

 

そのためには、自分がこれから作ろうとしている書類の「読み手」をはっきりさせる。読み手をはっきりさせたら、次は「その相手にどのような反応をしてもらいたいか」を考える。読み手に配慮すれば、伝わる「紙1枚」につながる。