一流を育てる 秋山木工の「職人心得」

発刊
2013年10月16日
ページ数
133ページ
読了目安
74分
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一流の職人になるには何が必要か
注文家具を作る職人集団、秋山木工が職人を育てるために教えている「職人心得三十箇条」を紹介している本。8年間の徒弟制度で、一流の職人として、一流の人間として、心を育てる教育制度の基本がわかります。


■一流の職人は技術より人柄
注文家具を作る「秋山木工」では、一流の家具職人を目指す若者を育成するために、8年にわたる独自の人材育成制度を設けている。この8年間で、職人の心構えと生活態度、基本の訓練、段取り、心得、技術など、職人として必要なすべてを身につけ、9年目からは独立してもらう。

※参照
http://www.bookvinegar.jp/book/12073/


一流の職人は技術より人柄。修行の間は日々、技術を磨くと同時に、人柄を磨く猛訓練を課している。人柄が一流でないと、仕事で人の心を動かすなど、できるわけがない。

独自の人材育成の基本中の基本が『職人心得三十箇条』である。この中には、一流の職人、つまり一流の人間を育てる「人づくりの基本」が凝縮されている。

秋山木工では、『職人心得三十箇条』を毎日唱和する。そして、心に落とし込み、血肉となっていくと、考えずとも口に出るようになり、行動に出るようになる。とっさの事が起きた時、困った事が起きた時も、常に『職人心得三十箇条』を行動の軸にして対応する事ができる。ブレない自分がつくれる。

挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます

人の第一印象は、会った瞬間の挨拶で決まる。相手も自然に笑顔になって挨拶を返してくれるような、大きな声で、元気で明るい挨拶が一流の職人への第一歩。職人は、ものづくりでお客様に感動して頂く事が仕事である。人前できちんとした挨拶もできないのは、道具を忘れて現場に行くのと同じ事である。

明るい人から現場に行かせてもらえます

無愛想で暗い人は、人に気を使わせてしまう。1人でも暗い職人がいると、現場も暗くなり、仕事の効率が下がってしまう。だから、自分の機嫌は自分で取り、いつも機嫌良くしている事が大切である。

周りをイライラさせない人から現場に行かせてもらえます

周りをイライラさせる人とは、いつも自分中心で、周りに気を配れない人の事である。自分の気分を良くする事が最優先で、相手の立場に立って、ものを考えられない人間が、お客様に気配りできるわけがない。ものづくりは人のためで、自分のためではないから、そういう人はまず職人には向かない。

人の言う事を正確に聞ける人から現場に行かせてもらえます

お客様が望んでいる以上のものをお届けするのが、一流の職人の務めである。そうなるためには、人の言う事を正確に聞くクセをつけないといけない。普段から相手を喜ばせようと思っていると、自然と人の話を真剣に聞くようになる。その積み重ねの結果、あらゆるお客様を理解する能力が高まり、相手にも「この人ならわかってもらえる」と、安心感を持って頂けるようになる。

責任を持てる人から現場に行かせてもらえます

責任を持つとは、いざという時に逃げない事である。どんな小さな事もいい加減に終わらせない。困った時こそ、自分と真剣に向き合い、最後までやり遂げる。周りのミスはすべて自分の責任。ものの配置1つ、状況を把握するのも責任、そう考えると責任はどこにでも転がっている。自分の責任の範囲内で、悪い結果も、良い結果もすべて引き受け、最善の対処をしている内に、たくさんの事をやらせてもらえるようになる。

感謝のできる人から現場に行かせてもらえます

感謝の心を持つ事は、職人としての基本。感謝は、言葉に出す事が大切である。心で思っていても、口に出さなければ相手に気持ちが伝わりません。感謝の言葉は、周りの人を温かな気持ちにする。感謝した分だけ、人間性が高まる。いい事も、悪い事も、すべての事に感謝できる人は、たくさん学べて、成長できる人である。

 

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