キーパーソン・マーケティング: なぜ、あの人のクチコミは影響力があるのか

発刊
2014年4月3日
ページ数
221ページ
読了目安
254分
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クチコミの構造を知る
ソーシャルメディアの普及により、クチコミの影響力が高まっている。クチコミはどのような仕組みで広がるのか。クチコミのキーパーソンにはどのような特徴があるのか。クチコミについての研究などをまとめた1冊。


■クチコミの影響力が増している
製品・サービスを知る、購入するきっかけとし、クチコミの存在感が増している。クチコミが受け手に対して大きな効果を与える事ができるのは、クチコミが自分の信頼する友人・知人から発せられたもの、つまり、情報が友人・知人の「共感フィルター」を通過した情報だからである。

ブログやSNSといったソーシャルな場の登場により、消費者が自らの消費経験を発信し、不特定多数の他者に影響を及ぼす事が可能になった。それによって対人影響の規模が飛躍的に拡大した。インターネットが登場する前の対人影響には、物理的・地理的制約が存在した。消費者が遠く離れた場所の別の消費者の意見を知る事や、一度に大量の意見を収集する事は困難だった。インターネットの登場は、この物理的・地理的障壁を取り払った。

こうした中で、他者より多くのカテゴリー知識やブランド知識を持ち、頻繁に発信し、多くのフォロワーを得ているキーパーソンを発見する事に注目が集まっている。

キーパーソンの見つけ方

他者に影響を与える消費のキーパーソンは属性型キーパーソン(オピニオン・リーダー、マーケット通、イノベーターなど)と構造型キーパーソン(ハブ、コネクター)に大きく分類される。属性型キーパーソンは、その人の持つ特徴がゆえキーパーソンになっている。一方、構造型キーパーソンは、ネットワークで置かれた立場が特別だからキーパーソンになっている。

・属性型キーパーソンの見つけ方
①ソシオメトリ法
回答者に自分に影響を及ぼすオピニオン・リーダーの名前を挙げてもらう

②インフォーマント(情報通)による評価法
オピニオン・リーダーを特定できそうな人を数人選び、誰かを聞く

③自己指名法
回答者がオピニオン・リーダーかどうか自己申告で答えてもらう

④観察法
分析者が観察・記録する事によってオピニオン・リーダーを発見する

・構造型キーパーソンの見つけ方
社会ネットワーク分析を用いてキーパーソンを特定し、彼らが誰とつながっているのかを把握し、影響ネットワークの規模や密度を調べる。

製品・サービスにはある程度の知覚認知率を持っている必要性がある

人は勝ち馬に乗りたがるものである。同じ製品を持っている人が多いほど効用が高まる効果は「バンドワゴン効果」という。バンドワゴン効果があるならば、流行しているものはますます流行っていく。ツイッターでもフォロワーの多い人は、ますますフォロワーが増えていく。あるユーザーのフォロワーが多いという事は、その人のつぶやきに価値があり、面白いであろうと消費者が考え、フォロワー数はどんどん伸びていく。こうして考えると、すでにある程度メジャーで話題になっている製品・サービスは、クチコミされる事でより一層話題になる。

消費者は周囲を見渡して、製品・サービスがどれくらいメジャーなのか、「メジャー感」を見極める。メジャー感とは、ある製品・サービスがどれくらい認知されているかに関する消費者の予想である。消費者は「世間でどれくらい知られているのか」を主観的に知覚し、知覚された認知率によって行動している。

クチコミをしても、全く反応がないのは寂しいため、そもそも知覚認知率が低い製品サービスは同意や共感や尊敬が得られにくい。この知覚認知率、つまり「メジャー感」はコミュニケーションによって向上させる事ができる。

メジャー感を向上させる要因には「ランキング1位である」こと、「テレビ番組で取り上げられること」などが挙げられる。

 

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