得点力を鍛える

発刊
2012年11月23日
ページ数
223ページ
読了目安
240分
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効率よく結果を出すための勉強法
京都大学大学院に1位合格した実績を持ち、戦略コンサルタントとして、多くの経営戦略を支援してきた著者が、効率的な勉強法を伝授。目標を明確にし、効率よく結果を出す大切さを説き、ムダな努力をしないための思考法を紹介している。


■やらないことを決め、投資対効果を高める
「得点力」とは、壮絶な努力で結果を出す力ではない。ちょうどよい努力で結果を出す力である。大学受験でもTOEICでも、およそ試験を受ける時の達成目標は、合格する事、目標点数をクリアする事だ。だとすれば、その達成目標をかなえるだけの投資=努力をすればよい。この意識が弱いと、投資対効果の見合わない努力をする事になる。

これは社会に出てからも同様である。多くの日本企業の現場では「力技(ガンバリズム)」=長時間のサービス残業で、生産性を高めるふりをし、なんとか結果を出している。これは、達成目標をかなえるだけの「努力の最適化」という意識が弱いからである。やらない事を決めれば、努力を最適化できる。

試験における「やらないこと」

①勉強する時に、むやみやたらに頑張らない
頑張るという事に主軸を置き過ぎると、それで満足してしまう事にもなりかねない。目標を達成するのに何をしなければならないのか、何は必要ないのかを明らかにする。頑張るのはその後だ。

②教科書は1ページ目から読み続けない
大学入試でもTOEICでも問題には出題頻度で差がある。1ページ目の問題が頻出問題とは限らない。大切な事は、問題集の中から自分に必要なところを抜き出す事である。そして、そこだけをクリアする事だ。そうすれば努力の最適化が可能になる。

③問題集の問題は解かない
「何をしないのか」が決まれば、「絶対に完璧にしなければならない事の範囲」が明らかになってくる。そして、「やり方の決定」も重要となる。京都大学や東京大学に合格した多くは、正解例を何度も繰り返し読書していた。彼らは、頻出問題の類似問題が出たら、瞬時に解答の方針が立つようになっている。

④授業でも講義でもノートをとらない
ノートを取らずに、一心不乱に授業や講義に集中する。単に板書のコピーマシーンと化すよりも、はるかに内容を吸収できる。

⑤勉強時間で頑張ったと勘違いしない
勉強でもビジネスでも投入時間に対する結果、即ち投資対効果で頑張れたかどうか判断すべきである。

⑥ギアを上げる途中で諦めてはいけない
勉強も仕事も頑張ったらすぐにできるようになるものではない。しかし、諦めずに頑張り続けると、ある瞬間にポンっとステップアップする瞬間がやってくる。そうすると、勉強も仕事も面白くなる。このスパイラルができるまで、我慢できる力が「得点力」の向上には必要である。

相手の求めるものに応える

あらゆる問題には出題者の意図がある。試験とは、自分の考えを答える場ではなく、相手が求めている事を推察し、それに応える場である。勝負のキモは「相手が何を求めているか」だ。試験の場合は、「過去問」を貪るように読み続ける事で、問題を出す相手が何を求めているのかがわかってくる。

「相手の求めていること」を正確に把握できたら、次はそれに応えなければならない。そこで非常に便利なツールが「合格体験記」だ。「合格体験記」の本質は、成功者に学ぶ事である。できる限り数多くの「合格体験記」を読み、自分なりの最短ルートを決定する。

イシューからはじめよ

ビジネスでも大学受験でも「結果」を出すために必要な事がある。それは「結果」を出すために「必要なこと」を明らかにし、「必要でないこと」「どうでも良いこと」を明らかにし、それはやらないことだ。

受験勉強で培った「要領」アプローチは、ビジネスでは「イシューからはじめよ」や「論点思考」となり、ビジネス活動の生産性を高める。効率的に「得点力」を鍛えてくれる。

 

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