社会貢献でメシを食う

発刊
2010年9月10日
ページ数
254ページ
読了目安
236分
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社会貢献でメシを食うためのガイドブック
社会貢献でメシが食えるのかをテーマに、社会貢献を仕事にするのに必要なことを紹介している。社会貢献を志す若者が増える中で、その実態がどのようなものかを説明。これからの働き方を考えさせる1冊。


■社会貢献したい若者が増えている
いまや社会貢献は、単なる慈善ではなくなった。それは世界を変え、世の中をよりよい方向に変えるための具体的で現実味のある戦略であり戦術である。現実に、数多くの社会起業家やNGO、企業が画期的なアイデアで、これまで誰も解決できなかった世界の様々な社会問題を解決の方向へと導いている。

日本では借金してでも社会貢献したいという若者が激増している。社会貢献に熱心ということで頼もしくもある。しかし、心配にもなる。なぜなら、社会貢献というものを雰囲気だけで理解しているからである。

■社会貢献はビジネスである
社会起業家が社会貢献の世界にビジネスの論理を持ち込んだことで、社会セクターが大きく成長した。社会貢献は競合のいない新たな市場である。今後はNGOやNPOだけでなく、一般の営利企業もソーシャル・ビジネスに注力するようになる。

社会貢献は、もはやアマチュアが善意でやる時代ではなく、プロがやる時代に突入したといえる。

社会貢献を仕事にする4つの方法

社会貢献を仕事にするには4つの選択肢がある。

①社会起業家になる
社会起業家は「社会問題をビジネスの手法で解決する事業を自ら起こす人たち」と定義される。社会起業家になるには、グローバルに通用するという視点で、画期的なビジネスモデルを考えることが重要となる。

●例
・病児保育NPO「フローレンス」
利益が出ないと考えられていた病児保育(急病の子供を預かる)の世界で、会員制の定額課金モデルを導入。

・「TABLE FOR TWO」
学食や社員食堂で、低カロリーのヘルシーフードを提供し、その代金のうちの20円を、アフリカの飢えに苦しんでいる子供たちの学校給食に役立てる。

ソーシャル・ビジネスと言えど、激しい競争がある。そのため、ビジネスモデルに差別性と優位性があるかを検証する。ビジネスモデルが決まったら、株式会社かNPOを立ち上げる。どちらも一長一短があるが、活動資金の調達を銀行や一般投資家から考えるのであれば、株式会社が有利である。

ビジネスには最低300万円ぐらいの資金が必要である。資金調達は、NPOなら助成金を申請しまくる。株式会社なら投資家を探しまくる。

②NPO/NGOに就職する
NPOやNGOに就職するメリットは、そこでソーシャル・ビジネスを学べることにある。ミッションに共感できる既存のNPOがあれば、そこに就職して働く方が、自身の成長スピードは早い。

NPOの就職市場は買い手市場である。人気NPOに就職したいと思う若者は増えており、倍率も高い。このような就職戦線を勝ち抜く王道はインターンである。

NPOスタッフにとって最も重要なスキルは、ファンドレイジングとコミュニケーション能力である。ファンドレイジングの能力がなければ寄付は集まらない。寄付を集めるためには、コミュニケーション能力が必要となる。

③企業に就職しCSRに関わる
これからの企業は、本業の中にいかに社会貢献を組み込んでいくかが問われる。社会貢献をした方が企業は儲かるCSR3.0時代が到来しており、企業の中で社会貢献することも選択肢の一つである。

④プロボノになる
プロにしかできないボランティアが「プロボノ」である。様々な分野のプロが自分達の専門的なスキルを無償でNPOやNGOに提供する。プロボノをやる場合には、早くからボランティア活動に参加しておくのがオススメである。

社会貢献は修羅の道

社会貢献には数多くの困難が待ち受けている。世の中の無関心や偏見とも戦わねばならず、支援先からは努力が足りないと批判されるかもしれない。周囲から猛反対される可能性も高い。

しかし、それでも社会貢献は、最高にカッコイイ生き方である。社会貢献は世界を変えるための戦いだ。

 

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