逆境を越えてゆく者へ

発刊
2011年7月1日
ページ数
213ページ
読了目安
224分
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逆境を乗り越えるための思考法
約100年前に書かれた新渡戸稲造の名著『修養』、『自警』の2冊から、「苦難の時をいかに生きるか」というテーマに沿って項目を抽出し、現代語訳で紹介する本。

逆境とは何か

この世には、必ず意のままにならないことが起こる。多くの場合、逆境とは、これを意味する。得意の絶頂にある人でも大統領の地位にある人でも、必ず自分の思い通りにならないことがある。つまり、世の中の人々すべては逆境からは逃れられない。

自分の思い通りにならないことには、「運命」と「自業自得」の2種類がある。人生で思い通りにならない理由で多いのは「自業自得」である。しかし、人は普通、なぜ逆境に陥ったかを考えないので、天を怨んだり、他人を怨んだりする。

逆境にある者が陥りやすい危険

・ヤケを起こしやすい。
・他人の境遇を羨みやすい。
・他人を怨みやすい。
・同情心を失いがちである。
・心に傷を残しやすい。

逆境にある人は、絶えず「もう少しだ、あともう少しだ」と思いながら進むことである。

逆境を乗り越えるにはどうすれば良いか

逆境に陥った時、これを避けたり防ぐことも良いが、むしろ逆境を精神の修養に役立てることを勧める。そのためには以下の方法がある。

・逆境を知ったことから、他人に思いやりの心を持つ。
・他人の逆境を思いやること、他人の欠点を許す寛容さを身につける。
・逆境の中に一条の光を見いだして、感謝の念を持つ。
・逆境の時にこそ、周りの人の心がわかる。
・逆境の時には順境時代の友人が去ることもある。
 他人に頼っていた甲斐のない自分を悟ることで、人間以上の境地に入る。

人生の危機は順境で起こる

「油断大敵」ということわざの通り、順境の時に人は油断する。順境には以下の危険が潜んでいる。

・傲慢になりやすくなる
・怠けやすくなる
・恩を忘れやすくなる
・不平を漏らしやすくなる
・調子に乗りやすくなる

順境の中でも浮き沈みがある。そのため、注意しなければならない。

 

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