スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?

発刊
2010年11月12日
ページ数
478ページ
読了目安
835分
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アップル誕生から成功への物語
本書ではアップルが株式を公開する以前の時期について書かれている。スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの少年時代から、学生時代、アップルを創業するに至るまでのストーリーを紹介している。
彼らがどのように育ち、アップルを創業するに至ったのか。その個性がどのようにアップルに影響を与えていったのかを明らかにする。

著者は世界的に有名なベンチャーキャピタリスト、マイケル・モーリッツ氏。アップルが成長していく過程なども、克明に描かれている。

学生時代

ウォズニアックはハイスクール、大学へ進んでもコンピュータに対する興味は変わらなかった。コンピュータの設計について、手当たり次第に勉強してまわった。
やがて自分で独自のコンピュータを作ってみることになる。友人と、数週間にわたり、週日の夜と週末をコンピュータ製作に費やし、かなりの本数のクリームソーダを飲み干した。ソーダ水のビンを近所のスーパーに運び、容器代をもらい、不足している部品を買うたしにした。こうしてできあがった「クリームソーダ・コンピュータ」は、ミニコンピュータの縮小版みたいなものだった。

コンピュータが完成間近になると、友人がジョブズをガレージに招待する。そこでジョブズは、その機械とウォズニアック自身に心を打たれる。

インド行き

ジョブズは自由な校風のリード・カレッジに進学する。しかし、ジョブズの学業は不振で、一学期の終わりには完全にドロップアウトしていた。大学のカリキュラムが肌に合わないと感じたジョブズだったが、この頃に禅に関する本に出会い、それに魅せられるようになった。

1974年の初めになると、ジョブズはエレクトロニクスの会社で働けば、インドへ行く費用を稼げると考え、新聞の求人欄でアタリ社を見つける。薄汚い格好でアタリ社を訪ねたジョブズは、受付係に「怪しげな若者きている、麻薬でイカれてるか、何か魂胆があるか」と連絡されるが、技術助手として雇われることになった。

ジョブズのインド行きは、世間知らずの若者の典型で、少々おめでたい二人の西洋人がヒンズー教の建築や導師に圧倒されて帰ってきた、ということになる。インドから戻った後は、転々とした生活を送ることになる。

アップル誕生

ウォズニアックは地元の自家製コンピュータのクラブに所属しながら、この頃に登場したマイクロプロセッサを使用して、コンピュータを設計した。ジョブズはアタリで働いたり、ぶらぶらしていたが、ウォズニアックのコンピュータとの格闘からは目を離さなかった。ジョブズはしきりにプリント基板回路を作って、売り出そうと言い、ウォズニアックを当惑させた。
二人は新会社の名前を検討した。ある時、ハイウェイを車で走っている時に、ジョブズが自分の食餌療法のメニューや田舎生活を思い出し、アップル・コンピュータはどうかと言い出した。

ジョブズは試作品を部品店に見せたところ、コンピュータ完成品ならば50台買っても良いと言われる。こうして、マイクロコンピューター・メーカーとしてスタートした。

その後のアップルが成功したのは、何よりコンピュータの持つ否定しがたい優秀さによる面が大きかった。また、大々的なマーケティングの勝利の成果というよりも、投資家とレポーターを噂話に引き込む、クチコミ作戦の産物という面が大きかった。

 

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