マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書

発刊
2013年4月27日
ページ数
95ページ
読了目安
112分
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高い問題解決能力を手に入れるための思考術
マッキンゼーの社員はどのようにして1年目から、高い問題解決の能力を身につけるのか?
マッキンゼー出身の著者が、新人研修で教えられたこと、新人時代のエピソードをもとに、マッキンゼー流の思考術を紹介しています。


■そもそも「問題解決」とは何か?
「問題解決」とは、起こった事象に対処する事ではなく、「なぜ、その事象が起こったのか? 本当は、どうあればその事象が起きないのか?」という問題の本質まで掘り下げて解決する事である。目の前に見えている事に対処するのではなく、真の問題、重要な課題は何かを考える。つまり、問題解決のプロセスを意識して仕事をする。そうする事で仕事の効率は格段に良くなり、問題の把握も的確になる。

基本プロセスは次の通り。

①問題設定と解となる領域を決める
②課題を整理し構造化する
③情報収集を行う
④仮説を立てる
⑤仮説を検証する
⑥解決策を考える
⑦解決策を実行する

問題解決のプロセスで大事な事は、最初に「誰にとって、どうなればいいのか」という、ありたい姿をきちんと決めておく事である。

問題解決の基本プロセス

①問題の構造を把握する
状況を漠然と見渡して、手当たり次第に取り掛かっても混乱するばかり。まずは目の前で起こっている事から、何が問題なのか「問題定義(問題設定とあるべき姿の確認)」を行い、その問題がどんな要因でつながっているのかという「問題の構造」を「見える化」する。

②問題を分解する
ポイントは「事象と要因を分離する」こと。そこで「ロジックツリー」が使われる。問題を分解する作業で大切なことは3つ。

・モレなくダブりなく分解する
・事実ベースで行う
・重要度の低い事は深く掘り下げない

③仮説を立てて分析する
ロジックツリーを使って問題の構造が見えてきたら、「何が最も重要な課題か」というイシューを決める。つまり、この時点では「これが最重要課題だ」と考えても分からないので、「仮説」として最も重要な課題を設定し、それが正しいかを検証する。

④仮説を検証する
仮説を検証するためには「イシューツリー」を使う。ロジックツリーと構造は同じだが、最も重要な課題(イシュー)を出発点にして、そこから導かれる要素について、その仮説が正しいかどうかを「YES/NO」で検証していく。

⑤解決策を導き出す
イシューを分析・検証し「解決策」となる打ち手を導き出すには「空・雨・傘」という思考をする。

空:「現状はどうなっているか」という事実
雨:「その現状が何を意味するのか」という意味合い
傘:「その意味合いから何をするのか」という解決策

大事な事は「情報を集めすぎない」こと。素材が増え過ぎると、逆に判断に時間がかかり最適なタイミングを逃してしまう。

問題解決で大事なこと

①今の状況や制約条件にとらわれすぎない
問題解決をする時には現状から発想をするのではなく、あるべき姿、ありたい姿という高い視点から発想する。

②ロジカルシンキングを常に意識する
ロジカルシンキング(論理的思考法)とは、原因と結果がはっきり分かる「筋が通った」ものの考え方や捉え方である。問題解決のプロセスで遭遇する、様々な事象や要因、仮説を原因と結果がはっきり分かるものにする。

③「なぜ?」を何度も繰り返す
ロジックは「So What?(だから何?)」「Why So ?(それは、なぜ?)」という自問自答を繰り返す事で、強いものになっていく。

④「誰に、何を、どのように」を必ず考える
当事者から見た場合、「誰に、何を、どのように」してもらいたいのか、が明確かつ納得できるものになっていないと、具体的にアクションできない。

マッキンゼーがクライアントに提供するのは、机上の分析ではなく「実際に現場レベルで実行でき、最終損益でインパクトを出せる」バリューのあるものである。

 

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