人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

発刊
2012年12月26日
ページ数
271ページ
読了目安
276分
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人間関係を良くするにはどうすれば良いのか?
周囲の人と良い関係を築くための『選択理論』という心理学を解説している本。心理カウンセラーの著者が、人間関係で悩む人に向けて、人生を楽にするための方法を紹介しています。


■人間関係を決めるたった一つの違い
私達が人と関わる時、そこには2つの異なった立ち位置があり、別々の心理学が働いている。

①外的コントロール心理学
人を自分の期待通りにコントロールしようとする考え方。私達は「自分の事は自分で決めたい」と思っている。そのため、外的コントロールの考え方の下では、人間関係が悪化したりする可能性が高い。

②選択理論
人は自分の行動しかコントロールする事はできないと捉える考え方。選択理論では「自分が相手にしたり言ったりする事は、数ある情報の一つに過ぎず、それに対して、どんな行動や態度を選択するのかは相手次第である」と考える。こう考える人は、「相手の意見を変えさせよう」ではなく、お互いの違いを調整して「より良い関係を保とう」という方向にエネルギーを注ぐ。

私達は、自分に操作的に関わってくる人は嫌いだが、自分と良い関係を作ろうと努力してくれる人との関わりは心地よく感じるものである。

外的コントロール心理学

外的コントロール心理学には3つの信条がある。

①私は外側からの簡単なシグナルに反応して行動する

②私は人がしたくない事でも、自分の思うようにさせる事ができる。他の人も私の行動、思考、感情をコントロールする事ができる

③私の言う通りにしない人を馬鹿にし、脅し、罰を与える。あるいは言う事を聞く人に褒美を与える事は正しい事であり、私の道義的責任である

外的コントロールの考え方は、「オーナーシップ」を感じる関係の中で使われやすい。しかし、人間関係において、家や車のように相手を「自分に所有権がある持ち物」のように考えると「相手は私の言う事を聞くはずだ」という錯覚が生まれる。

この錯覚に基づいた、日常的な関わり方には、次の7つがある。①文句を言う、②脅す、③責める、④罰を与える、⑤批判する、⑥褒美で釣る、⑦ガミガミ言う。

外的コントロールの背後には、「私は正しい、相手は間違っている。だから私の思う通りにコントロールしよう」という思いが隠れている。こうした習慣は、人間関係を破壊してしまう。

選択理論

私達は、大切な人であるからこそ期待してしまうし、自分の理想に近付くように変わって欲しいと願う。「期待する事」自体は外的コントロールではない。しかし「期待通りにならない事を許さない」のは外的コントロールである。

期待する事と、相手がその期待通りになる事の間には「相手の選択」という大きな要素が関わっている。選択理論では、この「選択権を尊重する」事を意識して人と関わる。

こうした考え方に基づいた、日常的な関わり方には、次の7つがある。①耳を傾ける、②励ます、③尊敬する。敬意を払う、④受け入れる、⑤違いを交渉する。調整する。話し合う、⑥信頼する、⑦支援する。

「私は自分だけを変える事ができる」「相手を変える事はできない、コントロールできるのは自分だけ」そう確信できた人だけが、良い人間関係を築く事ができる。

感情に支配されないこと

私達の行動には「行為」「思考」「感情」「生理反応」という4つの要素が存在する。この内、自分の意思で直接コントロールできるものは「行為」と「思考」。「感情」と「生理反応」を変化させるには「行為」と「思考」をコントロールしなくてはならない。

「自分の願っている事」と「今手に入っている事」のバランスが崩れた時、私達は嫌な気分を味わう。人は「怒り」を避ける事はできない。しかし、怒りを野放しにしておくと、外的コントロールの行動が暴走してしまう。

怒りを鎮めるには「タイムアウト」を使うこと。トイレに行く、水を飲む、走ってくる等、身体を動かす事がコツ。「タイムアウト」の行動アイテムをストックし、意識して選ぶ事のできる行為や思考のレパートリーを増やすと良い。

 

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