0点主義 新しい知的生産の技術57

発刊
2012年5月16日
ページ数
254ページ
読了目安
213分
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人生を幸せに生きるための勉強法
多彩な分野の知識を持つ作家、荒俣宏氏による人生を生き抜く思考法。
好きでないことを好きになる方法、人生丸儲けと感じる方法など、ユニークな考え方と勉強法を紹介しています。

他人の目を気にせず、自分の好きなことを見つけて、それをとことん磨け。それがやがて武器となり、幸福になる方法でもあると説いています。


■0点主義とは
世の中にはストライクでなくても、バッターをアウトにできる球はいくらでもある。ボール球で空振りが取れれば、それはストライクと同じ効果がある。しかし、こういう球は、試験でストライクかどうかを判定すれば、ボール、つまり0点にしかならない。

人生の知力という点で、ストライクを投げる能力ではなく、ここぞの場面で相手を空振りさせる「決め球」があれば、0点でも人生は必ず開ける。この決め球を見つけ、磨くには、ストライクを投げる練習では意味がない。球を投げることをおもしろく、楽しくすればいい。好きなことは、誰でも他人に言われなくてもやる。

好きなことをとことん磨け

自分だけが好きなこと、他人には関心のない対象というのは、この世の中のニッチであるケースが多い。そのまま興味を深めていけばいくほど、他の人とは違う、個性的な知識、情報として自分の中にたくわえられていく。それが最終的には、唯一無二の商品となって、その世界の専門家や評論家、場合によっては「生業」へとつながっていく。つまり、「決め球」となる。

高校や大学や会社のような点数社会では、ストライクが少ない人は0点とされ評価されない。しかし、0点を貫き「決め球」を磨いてきた人には、必ずその決め球を使う大舞台がやってくる。

0点主義の勉強法

・自分だけが目をつけた問題を勉強する
・受験や資格勉強のような「今」を競争するための勉強ばかりしない
・自分の好奇心や関心、感性を預けられる対象を見つけて学ぶ
・面白いことを見つけるには、宝探しのつもりで、いろいろな対象に触れてみる
・目の前に来たバスには、まず乗ってみる。ダメだったら下車すればよい
・勉強する対象は「今やっていて、自分が面白いと感じるか」を基準に選ぶ
・誰も手をつけないようなものには、あえて触れてみる
・いくつかの状況や物事を「並列させて考える感覚」を持つ
・マニュアルから外れた無駄の中から、新しい可能性を見出す
・「わからないもの」はそのまま記憶という蔵の中にしまっておく
・興味のある対象をまず「模倣」して楽しむ
・記憶した対象物にキーワードやアイコンを与えながら、頭の中に詰め込む
・復習をアウトプット(人に話す、書いて伝える等)との関連でとらえる
・オンリーワンをみつけるため、まず背伸びしてみる
・あきらめることも大切にし、そこから新たな可能性を生み出す
・人によく思われることを忘れることで、自分のやりたいことに純粋に向かう

「人生丸儲け」の感覚になるコツ

不本意な状況を与えられてしまった時、人は自分が世界の底にいるような気分を味わう。端からみれば何でもなくても、当人にとっては地獄なのである。
そんな地獄に堕ちたと感じたら、投げやりになるのではなく、地獄に自ら飛び込んでいくぐらいの気持ちになった方が良い。地獄に堕ちても、自分の興味にひっかかる「何か」は発見できる。

「何をやっても勉強になるんだ」という発見と自信から、その後は苦手なものでも自分の関心につなげることができるようになる。そうしているうちに、人生丸儲けの状態になってくるのを感じる。苦労するのは生きている証拠なのだから。

 

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