ヘッドハンターはあなたのどこを見ているのか

発刊
2013年10月29日
ページ数
221ページ
読了目安
238分
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ヘッドハンターの仕事とは
ヘッドハンターである著者が、ヘッドハンターがどういう方法で人を探しているのか、どういうポイントを見ているのかを紹介している1冊。


■ヘッドハンターの仕事とは
一般に、それまでその企業では手がけた事のない分野の事業を立ち上げる場合、経験者をどこかから連れてくるのが最も手っ取り早い。かといって人材を公募したら、事業戦略を同業他社に知られてしまうおそれがある。外部に動きを読まれないで改革に着手するために、ヘッドハンターの力が必要である。

企業にとって悩ましいのは、彼らが求めている、仕事のスキルも高くて企業の風土にも合うようなピカピカの優秀な人材は、求人誌や転職サイトにはなかなか応募していない事である。そこにヘッドハンター(サーチ型)の出番がある。サーチ型によるアプローチの特性上は、どうしても転職を考えていない人に突然、接触する事が多くなる。50人の候補者に手紙を送ったとして、何らかのレスポンスをくれる人は10人程度、会ってくれるとしても、最初から「今は転職する気がありませんけど」と応じてくる人が大半である。

ヘッドハンターの人の探し方

日本の企業の場合、「ヘッドハンティングされたら年収は倍になる」という話はなかなかない。数千万円の年収を約束される人は、もともとそれに近い年収をもらっていた人が対象となるのが現実である。営業職や小売りの店長クラスがヘッドハンティングで転職する場合は、年収は500〜600万円が一般的である。日本においてヘッドハンティングされる醍醐味は「未来への期待」にある。

ヘッドハンターは依頼を受けた時、まず同業他社の調査から始める事がほとんどである。部長職を求める案件なら、他社の部長または同等前後の役職の人をターゲットにする。この時、現在の部長だけではなく過去5年間くらい、さかのぼって調査する。そこで頼る1つはその企業のOB。大抵の有名企業のOBとはつながっていて、情報収集できる。

信頼できる人材を探すには、信頼できる人脈を持っている人と新たに出会うのが最も確実である。どれだけ人脈を持っているかによって、ヘッドハンターの力量とノウハウは違ってくる。そんな人と出会うために利用している場所の1つに、「一見さんお断り」の店がある。そういった店に出入りしているのは経営者かそれなりの組織の上層部の人たち、あるいは各業界のキーマンなど。心当りの人物を教えて頂ける事が多々あり、会話に出てくる人名はチェックし、自分のリストにストックしておく。

ヘッドハンターが情報収集のために参加するのは、主にエグゼクティブクラスの人が集まるクローズドな会である。質のいい勉強会を開いている団体を探して参加しているヘッドハンターは少なくない。また、医学や農学、工学など様々な分野の学会にも足を運ぶ。

ヘッドハンターはSNSといった場ではあまり人を探さない。SNSやブログでヘッドハンターが注目するのは、そこで人から推薦されている人物である。例えば一流大の教授のブログで「◯◯社の××さんを招いて講演会を開く」といった情報があれば、チェックする。

人材を見極めるポイント

・第一印象でその人に対する評価はほぼ決まる。まず服装や持ち物をチェックする。
・人によって態度を変える人はNG
・名刺を出さず、挨拶しても挨拶を返さず、「それでどういう案件なんですか?」と単刀直入に話を切り出す、礼儀に欠ける人もNG
・覇気がない人も選びづらい
・正式に公表されていない情報や内部事情を簡単にしゃべってしまう人も要注意

面接後に企業を「ぜひうちに来てもらいたい」と乗り気にさせるか、残念な印象を与えるかの境界線になるのは、「相手の立場になってどこまで考えられるのか」という姿勢ではないか。

 

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