40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

発刊
2013年6月13日
ページ数
197ページ
読了目安
238分
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40歳以上のビジネスマンの9割は、仕事に全力を注ぐ必要はない
会社に尽くしても報われない。人生を軌道修正できる最後のチャンスである40、50代のビジネスマンに向けた「脱・社畜」的生き方のススメ。


■これ以上、会社に尽くさなくてもいい
2013年4月、「65歳定年制」が施行された。しかし、60歳の社員がそのままの雇用条件で65歳まで働かせてもらえる訳ではない。例えば、三菱電機は「定年年齢選択型給料」を採用している。55歳になった時、現状維持のまま60歳で退職するか、65歳まで働きたいのなら給料カットを呑むかという、どちらかを選択しなければならない。65歳を選んだ場合は、56歳で子会社に出向となり、給料は2割カット、60歳からは5割カットされるという。5年間多く働いても、生涯賃金は900万円しか増えないというのだから、冷や飯を食うために最後の会社員人生を使うようなものだ。

自民党は、正社員を解雇しやすくする法律を作ろうとしている。そうなれば、賃金が高い割りには働きの悪いミドルエイジのクビを率先して斬るだろう。このような時代に、ミドルエイジはいかに生きていくべきか。

今、40代以上のビジネスマンが考えるべきは、いかに会社で息を潜め、外の世界を切り拓くかである。ストレスがかからない仕事を選び、健康な身体を保ちながら、趣味やサイドビジネスに全力を注ぐ。これ以上、会社に尽くさなくてもいいのだ。

ミドルエイジ的「脱・社畜」のススメ

会社が倒産した、リストラされた、というやむを得ない事情なら仕方がないが、転職すべきか迷っている人は、そのまま会社にしがみつくべきだと断言できる。40歳以上を雇おうとする企業は、皆無に等しい。長年、社会で培ってきた経験など関係ない。若者を安くこき使える方が企業にとってはありがたいし、しかも若者は仕事を覚えるのが速い。

日本の企業は新卒採用の門戸を広げない一方で、ベテランの域に達したミドルエイジにも冷たいし、50代以上になるとまるで粗大ゴミ扱い。そもそも会社に期待する方が間違っているのだ。だが、どれだけ待遇が悪くても、評価してもらえなくても、辞めるべきではない。辞めたら路頭に迷う可能性大である。

但し、会社にしがみついても、心まで売り渡してはいけない。会社の将来など考える必要はないし、アフターファイブにつき合いで飲みに行く必要もない。あらかじめ決められた就業時間内に、与えられた仕事を最低限こなす。責任が重い仕事は断る。

そもそも、日本人は真面目すぎる。しょせんホワイトカラーは、たいした仕事などしていないのだ。毎日、頭を下げてモノを売り込む。一日中、パソコンに向かい、取引先とメールでやり取りする。企画を立てれば却下され、クレーム電話で客に怒鳴られる。このような仕事に生きがいを感じる方が難しい。

資本主義社会においては、資本家になるのが最終目標であり、社内で出世してもあまり意味がない。そもそも、サラリーマンすべて「負け組」なのだ。だから、仕事を一所懸命しているふり、をしていればいい。

三日坊主でいい

会社にいる時は仮の姿で、会社から帰った後が本当の自分の時間だ。自分の時間を満喫するためには、自分は「個人商店の経営者」だと考えてみよう。自分という人間をどう売るのかを考えるのである。会社から一歩出ると、それまでの肩書きは役に立たなくなる。それを定年になってから味わうよりは、まだ立ち直りの早いミドルエイジで体験しておく方が、ダメージは少ないだろう。サイドビジネスは、その一環だ。

まずは、オリジナルなアイデアを出し続ける事が大切だ。価値があるのは、1つの素晴らしいアイデアではなく、いくつものアイデアを出し続ける頭脳である。むろん脱サラして起業するのは、危険な博打である。まずはコストをかけず、小遣い程度の投資で始められるビジネスが理想的である。

やり残した事や、諦めた事ばかりを抱えて、人生の終盤を迎える。それを想像したら恐ろしくなる。亡くなる間際に後悔しても、もはや何もできないのだ。何をすればいいのか悩む人は、とにかく片っ端からやってみるに限る。三日坊主でも全く問題ない。40歳を過ぎたら、とにかく何にでもチャレンジしてみて、あとから考えればいいのである。

 

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