ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術

発刊
2012年7月6日
ページ数
181ページ
読了目安
173分
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推薦者

脳をフル活用する技術
ハーバード大学メディカルスクール 特別研究員が、脳をフル活用し、新しい人生を切り開く技術を紹介している。

脳は、それまでの経験を参照して、これからとるべき道を決めていくが、これが自分に制限を課している。脳が自分自身を認識しているのは一部に過ぎないとし、思考を排除し、心の声を聞く(直観に従う)ことで、脳の潜在能力を引き出すことができると説く。


■自分を変えたいなら考え方を変えよう
人生で出会う問題のほとんどは、難しいから解決できないのではない。それに直面した時に出てくる「自分には無理だ」という感情が、解決を阻んでいる。

成人の脳には、外部からの影響に適応して変化する性質がある。考え方が変われば神経回路網も変わる。ネガティブな思考にとらわれるとニューロン(神経細胞)が死亡し、ポジティブな思考をすれば脳内の幹細胞から新しいニューロンが誕生する。人間は、自分を強く抑圧しているプログラムを取り外すことで、脳の構造を物理的に作り替えることができる。

強烈な感情を覚えた経験、中でも子供の頃の体験は「無意識の信念」を生むことがある。この信念こそ「確信」の正体である。私たちは自分が感じたことは確かで、間違いないと思っているが、それはただの印象であって事実ではない。脳が自分自身について認識していることは本当の自分のごく一部でしかない。

右脳には無意識の世界への入口がある

右脳は危険に対する警戒機能が、左脳よりも優れている。だから、新しい不慣れな環境に対処する時には右脳が重要な働きをする。右脳は無意識の内に周りから大量の情報を受け取っていて、その情報をすでに頭の中にある情報と結び付ける。この作業は、新しい環境に適応するパターンを見つけるために行われる。そして、いったん環境へ適応するためのパターンが構築されれば、そのパターンは左脳に格納される。

私たちのアイデンティティや行動パターンは、左脳によって形成されたものが圧倒的に多い。そして、現実を見る時にフィルターをかける。しかし、自分が作り上げたアイデンティティの中にとどまっている限り、慣れた環境で無難に生きていくことしかできない。左脳の働きをストップさせる時間を作ることで、今まで知らなかった現実が見えてくる。

起こったことを受け入れ、それをどう活かすかを自問せよ

何かを知るのは大きな痛みを伴うので、私たちはなかなか現実に目を向けようとしない。私たちの脳は、理解することよりも痛みを避けることを優先する。そこで大切なのが「受け入れ」である。

現実と自分との折り合いをつけること。受け入れることが行動のきっかけになり、そこから責任感が生まれ、本当は自分は何が起こってもきちんと対応できるということがわかってくる。

思考を排除し、心の声を聞け

私たちの生活は「こうあるべき」「こうしてはいけない」ということで満ちており、本当の自分を忘れて、周囲に合わせた偽りのアイデンティティを作りあげる。偽りのアイデンティティは、「思考」という攻撃によって、私たちの心にノイズを生じさせ、「存在」「本質」「事実」といった目に見えない世界のかすかな音を聞こえなくしてしまう。このかすかな音を聞くための方法に「気づきの瞑想」がある。

気づきの瞑想では、あえて思考を排除して心のノイズを減らすことによって、少しずつ本来の自分を理解し、それに近づいていく。心の声を聞くことで、新たな世界に入ることができ、そこから創造性が生まれる。

気づきの瞑想

まず、注意の向ける先をコントロールすることが大切。注意を「今この場所」に集中させる。そのためには、呼吸に集中するといい。呼吸に意識が向かなくなり、なんらかの思考や感情にとらわれても、落ち着いて呼吸に注意を戻していく。

どうしても意識を呼吸に向けるのが難しいなら、注意を思考や感情の方に向ける。その時にはただ、思考や感情によって身体に生じた感覚に集中する。大切なのは闘おうとしないこと。珍しい景色を眺めているかのような気持ちで、ただ流れに身を任せる。そうしている内に少しずつ思考や感情が消えていく。

 

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