どうすれば実現できるかに集中する
夢を実現する、目標を達成するためには「やり抜く」「続ける」と言うプロセスが欠かせない。「やり抜く力」は、才能も根性も関係ない、誰にでも習得できるスキルである。その前提として求められるのが、ネガティブな思い込みを脱し、ポジティブな思い込みを持つという思考習慣である。
ビジネスでもスポーツでも、圧倒的な成果を出すハイパフォーマーたちは、物事を「できるか、できないか」と言う基準では見ていない。常にやると決めて、その上で「どうやるか?」と、可能性を前提とした思考をする。解決策は常に、自分自身が勝手に決めた限界という名の「思い込み」の外側にある。
第1歩は、自分の中にある「知っている範囲」「経験したことのある領域」で解決しようとする「見えない枠」に気づくこと。その枠を自らの意志で取っ払い「どうすれば実現できるか」に全神経を集中させる。この思考の転換こそが限界を突破する技術の根幹である。
自分自身の背中を強力に押し、ブレーキを解除してくれるエネルギー源が「願望(ウォンツ)」である。「どうしてもこうなりたい」という強い願いが、思考の枠を壊すパワーになる。自分の本当の願望を明確にすることが、物事をやり抜き、成長し続けていくために最も重要となる。
反復することで「できる」と思い込む
学習には「5段階」がある。
- 知る(知識として頭に入った状態)
- わかる(意味や理屈を理解した状態)
- 行う(意識してやってみる状態)
- できる(無意識、スムーズに実践できる状態)
- 分かち合う(教えられる=本質を他者に伝え、再現させられる状態)
「知る」「わかる」の段階にいる人はたくさんいるが、「行う」人は少ない。それは、脳の中に「習慣の壁」という大きなブレーキがあるからである。新しいことに挑戦しようとすると、脳は「安心・安全」な元の場所に戻ろうとする。そして無意識に言い訳をつくりだす。
この習慣の壁を壊す方法の1つが「反復練習」である。営業のロールプレイや野球の素振りのように、「成功者の考え方」という型を、血肉になるまで反復する。このプロセスを経て初めて「知る」「わかる」を超え、「行う」「できる」というステージに立てる。
つまり、思考の枠を外すとは、新しい思考習慣が「無意識にできる」ようになるまで、徹底的に反復することである。このプロセスを経て初めて、「できる」と思い込むことができる。
「理想の未来」から逆算する
成果を出し続ける人たちに共通する特徴に「今の自分」から考えないことがある。彼らはまず「目標を達成した自分」「なりたい姿を実現した自分」といった理想の状態を明確に描く。
そして、その理想の自分から現在を見つめる。その理想の自分は、今どのように考えるか、どのように判断するか。すると、それまで大きな問題だと思っていたことが、実はそれほど重要ではなかったと気づくことがある。反対に、本当に向き合うべき課題が見えてくることもある。
理想を実現した自分の視点に立つと、見える景色が変わる。人生を変える人は、考え方を変えるから、未来が変わる。大切なのは「理想の自分」から逆算して、現在の自分のあり方を選択することである。自分が「何者であるか」を自分で決めることが大事である。
行動することで感情はついてくる
過去や他人は変えられない。しかし、自分の「思考」と「行為」は、今この瞬間から変えられる。その選択は、意外なほど自由である。
私たちの「思考」と「行為」は、意志で直接コントロールすることができる。一方「感情」と「生理反応」は、意志の力だけで直接変えることは極めて困難である。もし、感情がネガティブに寄っている時は、先に「前向きな行動」を起こすと、感情は後からついてくる。「やる気が出たから動く」のではなく、「動いたら、やる気が出てきた」という感覚である。
大事なのは、願望をしっかりと目的地に向け、コントロール可能な思考と行為を動かすことである。