実践インバウンド・マーケティング~成功の鍵は戦略PR×インバウンド×CRM~

発刊
2013年6月28日
ページ数
201ページ
読了目安
157分
推薦ポイント 4P
Amazonで購入する

Amazonで購入する

消費者が気に入った情報しか受け取らない時代のマーケティング手法
様々な企業の事例を紹介しながら、インバウンド・マーケティングの概要を説明した1冊。


■インバウンド・マーケティングとは
今の世の中は、人が消費しきれない情報で溢れている。その結果、企業が発信するメッセージは、これまでと同じような伝え方では消費者に届きにくくなった。消費者の情報に接するスタイルも大きく変化した。テレビやメディアから受動的に情報を「受け取る」これまでのスタイルから、ネット検索やソーシャルメディアを使って、自分から能動的に情報を「取りにいく」スタイルに変わった。情報を発信する企業は、自分たちが出した情報を、消費者に「いかに見つけてもらうか」「いかに選んでもらうか」という視点で考える事が大切になってきた。

インバウンド・マーケティングとは、見込み客に有益なコンテンツをネット上で提供する事で,検索結果やソーシャルメディア上で自社を「見つけられ」やすくし、自社のサイトへ来てもらいやすくする、というマーケティングコンセプトである。

まず、戦略PR等の手法によりキーワードを広めるなど話題化させ、その上でWEB周りの各種施策によって魅力的な自社コンテンツへインバウンドしてもらい、CRMによる「場づくり」によって、優良顧客化すること。この「戦略PR×インバウンド×CRM」による継続的活動が、日本版「インバウンド・マーケティング」の実践の鍵だ。

戦略PR×インバウンド×CRM

インバウンド・マーケティングの展開イメージは次のようになる。

①戦略PRで話題を世の中に広める
戦略PRでキモとなるのは、商品情報や企業メッセージを、世の中の流れや生活者のマインドとリンクさせながら、「これならば世の中に広まるだろう」というコンテキスト(文脈)をつくる事だ。その際に最も重要なのは、コンテキストと連動した「キーワード」である。検索されやすいキーワードを広める「キーワードPR」が重要な考え方となる。

②インバウンド・マーケティングで見つけてもらって、自社サイトへ来てもらう
インバウンド・マーケティングでは「WEB周り」の施策をどう展開するかが特に重要になる。必要になるWEB施策は次の通り。

・SEM/リスティング広告
生活者が検索したワードに合わせて、検索結果ページの広告欄に広告を掲載する。代表的な施策が「リスティング広告」だ。

・SEO
一番効果的なのが「キーワード」をどう選定するかだ。例えば「FX」というワードは競合他社がしのぎを削る典型的なワードのためコストがかかる。そこで「戦略PR」を活用する。小額から運用できるFXを「スモールFX」と名付け、新しいキーワードを作る。戦略PRでキーワードを世の中に広め「スモールFX」で検索される数を増やす。

・アフィリエイト
アフィリエイト(成果報酬型のネット広告)を活用して話題を広めたい企業は、アフィリエイト・サービス・プロバイダーに広告掲載を依頼する。

・ディスプレイ広告
WEBメディアの広告枠に戦略PRの考え方に基づいて、バナー広告を掲出していく。

③CRMで優良顧客化していく
顧客データベースの管理・運用で重要なのは「現時点での優良顧客」を把握する事だ。優良顧客に向けて、営業的な投資を積極的に行っていくのがいい。なぜなら、「上位顧客20%で利益の80%を獲得する」からだ。

「優良顧客」が明確になれば、その候補である「顧客」と「集客すべき対象」もはっきりする。CRMでは、消費者に自社サイトなどに「居続けてもらう」ためのコミュニケーションを図る。

④マーケティング施策を分析ツールで効果測定し、次に活かす
CRMで効果を上げるには「分析」「仮説構築」「実行」「検証」というPDCAサイクルを回す事が重要だ。つまり「どの経路からどの属性の人がどれくらい流入しているか」「投下したコストがどれだけの利益を生んでいるか」といった事を見極めていく。

マーケティングに近道はない。論理的思考とクリエイティブの感性で、顧客データベースのインフラを整え、PDCAサイクルを回していく。そうする事で、その企業にふさわしいマーケティングの成功例が出てくる。

 

あわせて読みたい