行動格差の時代 心の勢いで壁を突破する8つの力

発刊
2013年5月10日
ページ数
194ページ
読了目安
199分
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情報や知識だけではもはや勝てない時代がやってきた
知識や情報がコモディティ化した今は、行動のみが競争優位の源泉になると説く。経営コンサルタントとITベンチャー企業社長が、自らの経験を語りながら、行動によって格差が生まれる時代に必要な8つの力を紹介しています。


■行動格差の時代
日本企業に勢いが乏しいのは、技術や戦略、知識の問題ではない。明らかに「行動」で劣っているからである。成熟という名の下で、我々はガツガツする事を嫌い、手抜きに慣れ、動きが極端に鈍くなっていった。

今から30年前、ビジネスにおいては「知識」が極めて有効だった。経営における合理的で、先端的な知識を持っている事が勝負を決する「知識格差」の時代だった。その次に訪れたのが「情報」だった。どれだけ有効な情報をタイムリーに手に入れるかという「情報格差」が企業の命運を握った。これもインターネットの普及と発達によって、情報そのものがコモディティ化し、一般的な情報だけではもはや勝てない時代になった。

そして、今我々が迎えているのは「行動格差」の時代である。交通と通信の発展によって小さくなった地球の上で、どれだけ俊敏に動き回り、市場と競争のリアリズムを肌で感じながら、素早い意思決定と実行ができるかどうかが、競争力の源泉となっている。

挫折を乗り越える力を身につけよ

行動の質は、行動の絶対量を増やさない事には、高まるはずがない。そして、いくら「インプット」を増やしたところで「アウトプット」にはならない。山ほどの知識を得れば得るほど、実は「行動」から遠ざかってしまう。知識として知る事と、実体験として知る事には無限の差がある。今、求められているのは、自らの意志で「行動」し「直接経験」を積む事だ。

「行動」すれば、必ず挫折を味わう。しかし、この挫折こそが人間を鍛え、強くする。成功はあくまで結果であり、挫折というプロセスを経なくては手に入らないものだ。挫折を乗り越えるには「8つの力」で壁を越えなくてはならない。

8つの力

①捨てる力
何かを選択するとは何かを捨てる事に他ならない。何のために捨てるのかと言えば、それは自分にとって優先順位の高い事をきちっとやるためだ。人生にはそれぞれに必ず限りがある。優先順位が相対的に低いものは捨てざるを得ないのだ。

②迷う力
重大な意思決定に関われば、ときに「迷い」が出るのは当然である。そんな時には、自分の意見を寝かせる。しばらく先延ばしにする事で、違う視点で吟味することもできる。

迷いが出た時には正面から向き合い、深く考え、悩み、試行錯誤する事で良質な経験を積み重ねる事ができる。

③忘れる力
記憶は「事象」と「事象に付随する主観」の2つの要素から成り立っている。事象だけの記憶はすぐに忘れるが、主観が加わった記憶は忘れがたい。しかし、記憶の中の主観は後から変える事ができる。記憶の中の主観を変える事で、嫌な思い出やプラスにならない記憶を忘れる事ができる。

④フラレる力
「フラレる力」とは、フラレる体験を通じて人の情や機微の大切さ、人の本質的な知恵と感性を学ぶ事だ。フラレる体験が、真に成長する場と機会を与えてくれる。

⑤知らない力
失敗につながるのは「知らない」事が理由ではなく、中途半端に知っていたり「知らない」事を自覚しながら、克服しようとするエネルギーに欠け、努力を怠る事によるものが大半だ。「知らない」事には3つの価値がある。

・知らないから、挑戦できる
・知らないから、自由な発想ができる
・知らないから、学習できる

⑥怒る力
怒るという事は「対象を持つ」「行動に直結する」「瞬発力がある」という3つの特性を持つ。怒りの対象を人ではなく事象や状況にする事で他の特性である「行動に直結する」と「瞬発力」が前向きで生産的・創造的な方向に向かう。

⑦失敗する力
失敗しないで、成功した人など誰もいない。大切なのは、失敗から学習し、意味のない失敗を繰り返さない事だ。

⑧落ち込む力
人間は落ち込んで初めて、自分と向き合う。「落ち込む力」とは己と向き合い、覚悟を決めるとても大切な力である。

 

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この本の著者・遠藤 功さんはBCG・アクセンチュア出身です。BCG出身者の本 81冊 → アクセンチュア出身者の本 43冊 →