火をつけて燃えるものには投資しない
実際に火をつけて燃やしてみるのではなく、頭の中でその投資商品が「燃える」かどうか想像してみる。紙幣は大火の中で燃え尽きてしまう。また国家が財産破綻すれば紙幣は紙くず同然になる。大富豪は、通貨の価値が無になってしまう状況を常に想定している。どんなにうまい話でも「燃えるか燃えないか」、つまり実体があるかないかを瞬時に見分ける目を養っている。だから、株や債券、保険といった投資商品も、頭の中で「燃える」かどうかをイメージする。
大富豪が選ぶのは「普遍的な価値がある」と認められたものだけである。その代表格が土地である。他には金やプラチナも普遍的な価値があると認める。
投資の勝率は1割と考える
絶対に負けたくないと思うと、価格が下がりはじめてもなかなか売る事ができずに結局は大損する事が多い。勝つのは1割。9割負けてもかまわないと考えると冷静な判断ができる。大富豪は、株価が投資した時から1割下がったら、躊躇なく売ってしまう。損切りが早いのは、多くの大富豪の共通点である。
大切なのは売るタイミング。少し値が上がったからとすぐに売っては、大した儲けにならない。価格が上がりはじめると「上昇角度」に目を凝らす。上昇のエネルギーを読む。上昇角度が2度目になって、緩やかになったら売る。
松竹梅で迷ったら梅を買う
大富豪は迷ったら梅を買う。なぜなら梅の方が得な場合が多いから。一番高いものにはプレミアム価格がのっているため、景気が後退した時に大きく値が下がる。その点、安いものはプレミアムがのっていないから下落率も小さい。
決済専用の口座を作る
大富豪が決済専用口座に入れているのは、1ヶ月分の生活費だけ。役員報酬や不動産収入などが振込まれるのは別の口座。1ヶ月分の生活費を計算し、決済用口座から引き落とされるだけにしておけば、自分の見込みが正しいかわかるし、無駄な買い物をしないで済む。
投資商品は売られていないものを買う
大富豪は人からすすめられる投資商品は、買っても得をしないと知っている。大富豪が投資商品を買う時は、自ら証券会社や銀行に足を運ぶ。証券会社や銀行は本当においしい投資商品は隠している。大富豪は一般に出回らない株や債券に投資する。
持ち家にこだわらない
大富豪は家を所有する事にこだわらない。それどころか、自分が今現在、住んでいる家であっても、高い値がつくなら売ってしまおうと常に考えている。つまり、大富豪にとって家は投資商品でもある。そのため、売りやすく、値下がりしにくい物件を好む。とりわけ大富豪は中古住宅を好む。中古物件を購入し、リフォームやリノベーションをして、そこに住む。大富豪は新築物件なんて住み始めた途端に価格が3割以上も下がるという。
最大の投資は節約であると知っている大富豪はお金を増やす事よりも、余分な支出を削る事を大切にする。特に、月々出ていくコストから削る事を蓄財の基本と心得ている。
不景気になると喜ぶ
景気が落ち込んでいる時こそ、喜んでお金を使う。不景気になれば、物やサービスの価格が下がる。さらに不景気は資産の増やし時でもある。大富豪は、景気のいい時には資金を蓄え、不景気になると、長い目で見てさらなる価値を生み出すお得な買い物をする。