起業失敗のパターン
起業して失敗するには、次の3つのパターンがある。
①【堂々巡り型】自分がやりたいことだけど勝てないマーケットに参入してしまう
②【放射型】儲かる分野に手を出しまくるが、強みが不足していて次々と失敗を繰り返す
③【人脈依存型】勤務時代の人脈を活用して独立起業するが、年々仕事が減って消滅する
失敗をゼロにするための起業の方程式
起業して失敗する3つのパターンに陥らないようにするためには「勝てるマーケット」探しと「事業フォーマット」の選択の2つが重要である。
「勝てるマーケット」 × 「強みを活かせる事業フォーマット」 = 「差別化されたビジネスモデル」
「勝てるマーケット」の見つけ方
勝てるマーケットとは、マーケットが明らかにあり、競合が弱いマーケットのことである。勝てるマーケットは3C分析により見つけることができる。
マーケット・サイズの大きさはGoogleキーワードプランナーを使って、「月間検索ボリューム」により調べることが可能である。競争の激しさは「推奨入札価格」で調べれば良い。検索回数が数千〜数万回あり、入札単価が100円程度の場合には、マーケットが大きくなってきていて、しかも競争がそれほど激しくない。
勝ちやすいマーケットであるかどうかを診断するためには、実際の社会的な背景を考えたり、また、マーケットを表すキーワードは妥当であるかどうかというところにまで想像を巡らせていく必要がある。
強みを活かせる7つの事業フォーマット
どんなに勝てるマーケットであっても「強み」を活かせなければ上手くいかない。強みを活かすためには、次の7つの事業フォーマットがある。
①自家発電型(自分の才能で勝負した方向け)
過去に体験・経験したことがあること、学んだことのある知識、身につけた能力、他の方より優れた才能などを持っている人が、それらをもとにビジネスを行う形態。
ex.コンサルタント、コーチ、カウンセラー、士業、教材販売、通信教育
②プロデュース型(他人の長所を生かすのが上手な方向け)
自分以外の他人の経験・ノウハウ・商品を活かす事業。
ex.印刷ブローカー、ホームページ制作、オフショア開発
③販売代行型(営業力に自信がある方向け)
販売に困っている人、売ることに力を入れられない人に代わって、商品を販売する形。
ex.ネット販売代行、フランチャイズ加盟店獲得代行、保険代理店
④マッチング型(出会いをサポートしたい方)
商品・サービス・情報を欲しいと思っている人と、商品・サービスを提供したい人の間に立って、最高の商品・サービスを提案し仲介する。
ex.不動産仲介、在宅秘書の採用代行、広告代理店、見積もり依頼サイト
⑤パッケージング型(組み合わせるのが得意でマネジメント力がある方向け)
面倒な手間や複雑な手続きをパッケージ化し、顧客に提供するような事業。
ex.旅行代理店、会社設立代行、住宅販売
⑥価値転換型(視点がユニークな方向け)
既に商品として完成しているものに対して、さらに付加価値をつけ、全く別の独自商品に変えるもの。
ex.オフィスの空室をトランクルームやレンタルオフィスに転換、在宅秘書
⑦情報整理型(情報を集めて整理するのが得意な方向け)
顧客が最も必要としている情報だけを、顧客に代わって集め、提供するというもの。
ex.折り込みチラシ検索、画像素材検索