明確な目標を設定せよ
人生において、大きな成功を望む時、絶対にしなければならないのは明確な目標を設定すること。目標は漠然としたものや、抽象的なものではいけない。数字などで具体的に表現され、結果が出た時に達成できたかどうか、はっきりわかるものでなければならない。
明確な目標は、必ず強いイメージを伴う。そのイメージが成功へと導く。自分の成功をイメージすると、誰もが晴れやかな気持ちになる。その気持ちが熱意と努力を生む。人の中に眠っている力は、計り知れないものがある。ほとんどの人はそれに気づいていません。自分の中に眠っている力を呼び覚ました人だけが、大きな成功を招き寄せることができる。
状況の変化に応じてスケジュールを変えよ
目標を掲げたら、次に決めなければならないのはスケジュール。目標さえしっかりしていれば、スケジュールは自ずと決まってくる。またスケジュールは、当初考えていたものとは大きく変わることもある。状況は日々変化する。それに応じて、スケジュールも変えなければならない。日々変わる状況に応じて、どうすることがベストかということだけを考えるべきである。
課題を明確にせよ
リーダーが簡潔な言葉や単純な映像をメッセージとして発すると、それはしっかりと部下や選手の心に刻まれる。そこから意識の変革が起き、進歩が始まる。メッセージは、最初に象徴的なものを示し、次により具体的なものを示すことが大事である。そして、課題を1つ1つ明確にすることが大切である。課題が明確になれば、人はそれを克服しようと努力する。そこから可能性が広がっていく。逆に、課題がはっきりしないのに頑張っても、何ら成果は表れない。それは努力のマンネリ化、相手に対する漠然とした恐怖、「どうせ勝てるわけがない」という負け犬根性を生むだけである。
短所にこそ、勝利や成功へのヒントが隠されている
ラグビーは体力が大きくものをいうスポーツである。日本人は外国人に比べて、体格的に劣る。外国のやり方を真似ていては、いつまでも勝てないのは当たり前である。日本が世界の舞台で勝つためには、長所を活かし、短所を補う必要があった。プレイはスピードに重点を置く。日本人が外国人との体格差を補うには、長所であるすばしっこさを活かすしかない。あらゆる物事には、長所と短所があり、2つは表裏一体になっていることが少なくない。体が大きいということは、力強い反面、動きが鈍くなる。体が小さいということは、力の面では劣るが、機敏に動ける。短所の裏側には必ず長所が潜んでおり、これを利用しない手はない。