筋トレは知性と精神にも効果的
筋トレは、スポーツ選手のためだけのものではなく、肉体美を作るためだけのものでもない。世界のエリートたちは「健康管理ができる」「自信がつく」「土壇場で無理が効く」などの理由から、筋トレを日常生活に取り入れている。筋トレというと、特に日本のビジネスパーソンは「自分には必要ないもの」と考えてしまいがちだが、「ビジネスで結果を出したい」と思っている人こそ、筋トレが必要である。
グーグル本社内には、最先端のトレーニング施設が7つもある。そこには、筋肉を鍛えるための最新のマシンが何台も並んでおり、日本のプロスポーツチームのトレーニング施設より、圧倒的に優れている。各トレーニング施設には、プロスポーツ選手と契約するような一流のトレーナーが常時いて、社員は勤務中いつでもトレーナーの指導を受けながら、好きなだけ筋トレをしている。グーグル社員にとって、筋トレは仕事と同等の「日常」になっている。
研究によれば、会社のジムを利用している従業員は生産性が高く、仕事に対して前向きになりストレスが減ったと感じていることが明らかにされた。筋トレは、身体だけでなく「知性」と「精神」をも鍛えてくれる。
科学的に証明された筋トレの効果
・運動すると海馬で、神経細胞を増やし保護する作用がある「BDNF」が増え、認知機能が高まる
・筋トレをすると、テストステロンが分泌され、チャレンジ精神が湧き、前向きな精神状態になる
・筋トレなどの運動により分泌されるホルモン「イリシン」は、注意力や記憶力を向上させる
・筋トレをして、筋肉量を増やせば、冷え性を改善できる
・筋肉細胞自体から分泌されるホルモン「マイオカイン」は健康や若さの維持に重要な役割を果たす
・筋トレをすると、燃焼しやすい「ベージュ脂肪」が増え、太りにくい身体になる
知性を鍛える4つの基礎トレ
①スクワット(脚) 20回×3セット
- 足を肩幅に開き、手を胸の前で組み、少しひざを曲げて腰を落とす
- 前を見たまま、鼻で息を吸いながら、2秒でしゃがむ
- 一番深くしゃがんだ時、ひざよりも股関節を下にする
- 身体がぶれないように、口で息を吐きながら、1秒でまっすぐ立ち上がる
②プッシュアップ(胸) 20回×3セット
- 手幅は肩幅の1.5倍。身体をまっすぐにして、2m先の床を見る
- 手と手の間に胸が来るようにひじを曲げ、鼻で息を吸いながら2秒で身体をおろす
- 胸を床につく寸前までおろす。この時、手首の上にひじがくるようにする
- 口で息を吐きながら、1秒で元の位置に戻す
③ベントオーバーロー(背中) 20回×3セット
- 足を肩幅に開く。胸を張り、背中を床と平行にして、ひざを少し曲げる。腕は自然に下におろす
- 鼻で息を吸いながら、1秒で両ひじを上げて、肩甲骨を寄せる
- 肩に力が入らないように、ひじをできるだけ上に上げる
- 口で息を吐いて、2秒かけて元の位置に戻す
④ニートゥチェスト(腹) 20回×3セット
- 腰を下ろし、両手をついて脚を浮かせる
- 息を口から吐いて、1秒でひざを胸に近づける
- ひざと胸がくっつくくらいに、上体を丸める
- 息を鼻から吸って2秒かけて、脚を元の位置に戻す