芸能界で学んだ人の才能の見つけ方、育て方、伸ばし方

発刊
2021年6月10日
ページ数
176ページ
読了目安
140分
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推薦者

芸能界で伸びる人を見つけ、育てるために必要なこと
芸能マネージャー歴60年超、元浅井企画専務と、「笑っていいとも! 」「SMAP×SMAP」などを手掛けてきた放送作家が、人の育て方、才能の磨き方を紹介している一冊。
競争の激しい芸能界で、伸びる人の特徴や人気になるために必要なことが書かれています。

一線を超えた「ワガママ」は認めない

どこまで相手に合わせるか、相手の言い分を認めるか、そのさじ加減は非常に難しい。マネージャーもタレントのワガママをどこまで認めるかが、大きな勝負になってくる。タレント側も、どこまで「自分の我」を貫き通すか。そこで一流の人間と二流以下の人間に分かれる。

仁義や筋を通さないワガママや主張は、時代、業界を問わず許されない。なぜなら、仕事は自分一人ではできない。周りの人たちの力添えがあって、成り立つものだからである。どこかで驕りがあった時、人は次第に離れていく。つまり、仕事ができなくなる。どんなに偉くなっても、どんなに売れても、驕りは禁物である。

 

素直に人の話を聞けるかが重要

変にプライドが高すぎる人間は、頑として人の意見に耳を貸そうとしない。そんな人間は、なかなか伸びにくい。どうしても譲れない一線はどんな人間にもあるが、まず素直に人の話に耳を傾ける姿勢がないと、どんなに才能があっても開かずに終わってしまう。

 

これから新しいことを目指そう、やろうとする人は、いろんなものを吸収しなくてはならない。経験者のアドバイスに耳を傾けられない人間は、いずれ限界がくる。だから、育つかどうかは、まず素直さが第一条件である。事務所やマネージャー側の慧眼と共に、本人の素直さ。これが掛け算された時、化学反応が起こり、才能が爆発する。

 

アドリブ力を磨くこと

発想が柔軟で、次々と言葉が浮かんでくるコミュニケーション能力は、そう簡単にできるわけではない。だから、タレントは難しい。お笑いをやりたい人は多くいても、みんな引き出しが意外と少ない。欽ちゃんは「大学を中退したくらいの、ガッツある奴くらいじゃないとダメだ」と一時期言っていた。「高校しか行っていない」というと、「どうしてもボキャブラリーに限界がある」と。「大学受験にチャレンジするだけで、ボキャブラリーが広がる」という。「欽ちゃん劇団」の入試問題の第1回目は、大学受験くらいのレベルだった。

タレントのみならず、アドリブ力がある人間こそ、どこの世界でも抜きん出る。頭の柔軟性、瞬発力が重要である。

 

ヒラメキが出る人がやっていること

「ヒラメキ」は常人にはない。「ヒラメキ」が求められた時、すぐその場で出るものではない。欽ちゃんはその「ヒラメキ」を見せる時があるが、それは普段からずっと考えているから。日々の積み重ねの中から出てくる。欽ちゃんには何十本ものアンテナが立っている。人間観察力は尋常ではない。さらに本を読んだり、スポーツ中継を観たり、ニュースで世の中の動きを見たりとか、そういう時にヒラメキの元になるものを拾い集めている。

 

ちゃんと「夢を持っている」「目標を持っている」人は、無意識のうちにアンテナを張り、その元となるものを集めている。何も考えていない人には、そのようなヒラメキは99%ない。せっかく毎日、成功のネタがゴロゴロ落ちているのに、普通の人は拾おうとしない。

 

好奇心を持ってどんどんインプットしていけば、発信力も高まり、その人間的魅力も高まる。インプットは、実際に動いて汗をかいて体験して得られたものほど、説得力を持ち、オリジナリティがある。SNSで一億総発信者の時代だからこそ、リアルとオリジナリティのあるインプットが重要になってくる。

 

旬に合わせて、常にアップデートして、飽きさせない

お笑いタレントは、みんないきなり「おもしろい」ことをパーフェクトに追求しようとする。そして、すぐに壁にぶつかる。若手芸人には「完成したネタでなくてもいい。未完成でも50のネタをつくれ」と言っている。質より量。いきなり完成形を目指すからすぐに行き詰まる。

 

それと共に伝えていることは「今、旬なことや旬のものにアンテナを張っていなさい」ということ。若手のお笑い芸人が、小学生や中学生時代の思い出をネタにするケースがありがちだが、それは誰でもつくれるからやめておきなさいとアドバイスする。過去の思い出ネタにすがるのは、旬の話題をネタにするという努力を怠っている。今起きていることを風刺したり、パロディにすることが芸人である。