手離れするビジネスを構築する
ほとんどの場合、商品やサービスを中心にビジネスを構築していくが、時間とお金を手にするという前提の元、ビジネスを構築し、手離れさせる。そうすることで、働く場所や時間を自分で選び、家族との時間を大切にする、といったライフスタイルを手にすることができる。
ビジネスを自分の元から手離れさせるには、誰かの力を借りる必要がある。外注を使ったり、社内業務にしたり、作業を見直ししたりしながら、ビジネスを再構築していく中で、他者の力を活用することが必要不可欠である。今では、クラウドソーシングといった仕事のやり取りができるプラットフォームが作られたことで、スキルを持った会社員や主婦、フリーランスが仕事をしてくれる環境ができた。
ビジネスを自動化するために、仕事をパーツ分けにし、標準化された作業をどんどんアウトソースしていくという流れを作っていく。
お客さんの問題を解決すること
ビジネスとは「お客さんが抱いている問題を解決すること」である。儲かりそうな起業のネタであっても、面白そうな商品であっても、資格や知識があっても、お客さんが抱えている問題を解決してあげることができなければ、ビジネスとして成立させることはできない。お客さんが抱えている問題を解決するという大前提と共に、「誰かの代行」と考えると、起業のネタを柔軟に見つけることができる。
ビジネスの成否を分ける判断基準
ビジネスを成功させるには、そのポテンシャルを正しく見分ける目と、判断基準を持つことが大切である。
①売上を作りやすく利益を多く残せるか
②資金の回転スピードは早いか
③リピート性は高いか
④小資本で立ち上げられるか
⑤優位性を築くことはできるか
⑥コントロールできない要素を排除できるか
⑦マンパワーに頼り切らずに仕事を回せるか
⑧集客はスムーズに行えるか
⑨市場規模はどうか
⑩ビジネスモデルは確立しているか
どういった商品やサービスを扱うかよりも、ビジネスモデルがどこまでしっかりしているかが、スモールビジネでは重要である。
儲からないビジネスには手を出さない
そもそも小さなお店や会社は「多く売る」ということができない。そのため、スモールビジネスでは薄利多売は避け、「多利少売」を行う。価格以外で差別化できないビジネスには手を出さないことが必要である。
他社の良い部分をパクる
最短で結果を出すためには、何かをゼロから生み出そうとしてはならない。スモールビジネスには創造性は必要ない。誰もが驚くようなことを生み出すのではなく、世の中にすでにある事例を自社にパクってお金に換えてしまう。
パクるとは偵察のこと。例えば、繁盛店に食べに行き、そこから料理のヒントを頂くといったことは飲食業では頻繁に行われている。これと同じことを業種業態関係なく行い、ビジネスに取り入れる。
集客も同じである。集客が上手なお店があれば、なぜ集客できているのかを偵察してその要素をパクってしまう。折込チラシなどで何度も見かけるチラシは、効果のあるチラシである。そういうチラシを見つけたら、自分が扱う商品やサービスに置き換えて使ってしまう。他人のウリ(強み)をパクるには次の3つの方法がある。
①地場に根を張ってそれなりの期間流行っているお店や、今流行っているお店などを調べる。次に同業者のウリを調べ、両者のウリを相殺して残るものを調べる。
②ターゲットとするお客さんが、よく使うであろうサービスや購入する商品を扱うお店を調べる。
③自分の商圏外で流行っている同業のお店、類似点のコンセプト、やり方をそのまま頂く。