原因と結果の法則とは
「人間は自分の人格の制作者であり、自分の環境と運命の設計者である。」
私たちは、自分自身の思いによって、自分を素晴らしい人間に創りあげることもできれば、破壊してしまうことができる。環境も運命も、すべては自分の「思い」が原因となった結果であるという法則。
「原因と結果の法則」のしくみ
外側の世界である環境は、心という内側の世界に合わせて形づくられる。人間は、心の奥底の支配的な思いにつきしたがい、誤った行いを続けながら、また正しい行いに努めながら、やがて、それらの果実である自分自身の外部環境に行き着く。
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人々が刑務所に入ったり貧困に苦しんだりするのは、過酷な運命や環境のせいではない。原因は、各自の不純な思いと利己的な願望のせいである。澄んだ心を持つ人間は、どんな誘惑を受けようとも、犯罪には走らない。
私たちは、自分の環境を直接コントロールできないかもしれないが、自分の思いは完璧にコントロールできる。よって、間接的には、自分の環境をコントロールできる。
まず「原因」を改善すること
人々の多くは、環境を改善することには、意欲的だが、自分自身を改善することには、消極的である。これが環境を改善できない理由である。
自分自身を改善するということは、心の中からあらゆる悪いものを取払い、良いものだけで満たそうとする自己犠牲という作業である。知的、精神的な目標を目指す時でも、富の獲得を目指す時でも、自己犠牲を払わなければならない。
目標の達成を義務とすること
思いと目標が結びつかない限り、価値ある物事の達成は不可能である。私たちは人生の目標を持たないとき、つまらないことで悩んで、余計な苦悩を背負ったり、少しの失敗で絶望してしまう傾向にある。
人間は理にかなった人生の目標を心に抱き、その達成を目指すべきである。自分の思いを目標に集中して向け、意欲的に達成を目指すべきである。それによって、集中力とコントロールする能力を磨くことになる。自分をコントロールする能力を磨くことこそが、自分を強化する最善の策である。
例え、その目標達成に繰り返し失敗したとしても、それを通じて身に付けることのできる心の強さは、真の成功の礎として機能することになる。
人生には偶然という要素は存在しない
人間は、「原因と結果の法則」に従って、常にいるべき場所にいる。私たちが自分の人格の中に組み込んできた思いの数々が、私たちをここに運んできている。よって人生には、偶然という要素は存在しない。
人間が達成するあらゆる成功は努力の結果である。努力の大きさによって、結果の大小も決定される。