9ルール 自分を変える「黄金の法則」

発刊
2022年11月2日
ページ数
256ページ
読了目安
313分
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心を折らずに前に進むための方法
人気ブロガーで数々のベストセラーを書いている著者が、失敗や挫折を乗り越えて、心を折らずに前に進むための物事の捉え方、心の持ち方を紹介している一冊。

悩みや後悔、失敗は必ず起こるものとして捉え、それをどのように乗り越えればいいのか、誰にでもできるシンプルな方法が書かれています。くよくよせずに前に進みたい時に背中を押してくれます。

常に「続き」を考える

時には「前に進み続ける」と決めることが、何より難しい場合もある。しかし、ピリオドを受け入れれば、人生の状況に屈し、「無理だ」「つらすぎる」と感じる物事を前に、抵抗をやめることになる。ピリオドとは、降参することだ。

私たちが心の中に燃やし続けなければならないのは、「句読点を変える」という勇気だ。ピリオドではなく「続き」を書き足すのだ。挫折、失敗、拒絶といった経験はどれも、人生のストーリーにおける「完結していない文」だ。

続きを書き足すための魔法の言葉は「今のところはね」。この言葉をつけ足す勇気を持てば、自分の選択肢を広げられる。

 

失敗と自分を切り離す

失敗をもっと人に話して、失敗を共有し、助けを求め、完璧であることを手放すこと。互いに失敗に共感し合えたら、人間関係がよくなる。

失敗すると、みんなの視線が自分に向いていると感じる。「全部自分のせいだ」と考える。そして、若ければ若いほどその傾向が強い。経験不足から、物事は大抵最後にはなんとかなるものだと知らないからだ。

私たちは、自分がどれほどあっさり、問題を自分のものにしてしまうかを心に留めておかなくてはならない。「全部自分のせいだ」と思うなんて、実は自分本位なことだ。

 

「今」だけを見ない

今経験中の失敗を、見えない階段の一段だと考えよう。その階段は、今はまだ想像もつかない「未来の人生」につながっている。そうするためには、人生のプロセスを信頼し、自分自身を信頼し、自分が今までずっと大丈夫だったことを理解し、物事は大抵喪失や挫折を経て、また軌道に乗るものだと信じていなくてはならない。

自分がどこから来たのか、既に上り終えたステップは、全て見える。そして、みんな階段の上を、未来を上手に思い描けているつもりでいる。しかし、実際には未来は見えない。未来予測に関して、私たちはみんなバカだ。

まだまだステップはある。そして、変化は訪れる。今起きていることは「1つのステップ」だと考えること。

 

視点を変えて「恥」を手放す

私たちは恥をひた隠しにしている。恥に触れないように暮らし、傷を覆い隠している。誰もがそれをやっている。私たちは欠点だと思われるものと格闘し、何とかやり過ごしては、くよくよしたり、ストレスを感じたりしている。

恥を手放すにはどうすればいいか。そもそも、自分が自分に抱いている不信感や不安感を他人にも抱かれている、という思いがなければ、他人の目がそこまで気になることはない。選択するのはあくまで自分だ。私たちは恥のストーリーも書き替えられるし、自分にもっと優しくできる。

 

時間と経験に投資する

負けてばかりいる気がする時、今歩んでいる道を信頼するには「負けることが悪いこととは限らない」と覚えておく必要がある。それが歩むべきステップだったという場合もある。

手っ取り早い解決策も、単純な答えも、近道もない。物事には時間がかかる。たくさんの失敗、黒星、経験が必要だ。成功者を「成功の産物」として見るのをやめるべきだ。彼らはただ、失敗しながら突き進むのに長けている人たちだ。失敗しながらでも前に進むことが、真の成功だ。

 

悩みと後悔は心の外に出す

心を癒すためには、心の内にあるものを外に出さなくてはならない。人はそうやって心の整理をし、自分自身に「大丈夫だ」「ちゃんと前に進んでいる」と伝えている。思いを解放して心を癒すことは、脳の奥にさまよう不安をすべて結晶化させて吐き出した時に起こる。

「私は〜を手放します」「私は〜に感謝します」「私は〜に集中します」という3つの文章を完結させる習慣を身につければ、素晴らしい1日を過ごす力になる。

 

小さな場所で自信をつける

目についた一番大きな池で、泳ぎ始めてはいけない。一番小さな池から始めること。皆が行きたいと思っていない場所を見つけることから始めるのだ。

小さめの池に入ると、自己評価が高まる。そして、それはその池を出た後も高いままである。これは、成功へのお膳立てになる。自分に自信が持てるから、人は伸びるのだ。

 

ノイズゼロの日をつくる

人は「1つの仕事」に取り組んでフロー状態に入ると、「複数の仕事」に集中しようとしている時よりも生産性が上がる。複数の仕事を抱えていると、前の仕事に注意が残ってしまい、前の仕事をついつい考えてしまうのだ。

私たちは、心を整理でき、じっくり考えることのできるスペースを見つける必要がある。そのためには「手出しできない(アンタッチャブルな)日」を設けること。

 

不要なこだわりを捨て、前に進む

他の人たちにとって「ラク」だと思われる行動を取るのは、おおらかな生き方だ。それは、自分の価値観を捨てたり、自分の倫理基準をいじったりすることとは違う。自分が大切にしている自分自身の一部を捨てるわけでもない。自分も犠牲を払うことなく、他の人たちにとってラクな行動を取れるなら取ればいい。

どんな状況もチャンスにつながる。大切なことは、前に進み続けることだ。