クリエイティブコンサルタントの思考の技術

発刊
2015年3月18日
ページ数
240ページ
読了目安
100分
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アイデアを発想するための方法
アイデアを生み出すためにはどうすればいいのか。簡単に取り入れられる、アイデアを生み出すための方法が紹介されている本。

アイデアを生み出す準備をする

アイデアは多すぎても少なすぎてもいけない。本当に使えるアイデアを適量だけ生み出せるかどうかは、準備にかかっている。

 

①アイデアを出す目的をシンプルにまとめる
アイデアを出そうとする時は、何よりもアイデアを出す目的をまとめる必要がある。目的が明確でなければ、優れたアイデアは生まれない。アイデアを出して何を成し遂げたいのか? なぜそれを成し遂げたいのかを問う。それから、そのアイデアは誰を対象としたものかを考える。

 

②アイデアの生み出し方を考える
アイデアを生み出すには、アイデアを出す「方法」と「人」を決めなければならない。まずは「1人でできないか?」と考える事から始める。「ブレインストーミングは人数が多いほど良い」というのは誤り。最適な人数は4人と言われている。

 

③サードプレイスを利用する
オフィスではまず優れたアイデアは生まれない。偉大なイノベーションの多くは「サードプレイス」で生まれている。いつもいる場所とは違うどこかで、アイデアは生まれる事が多い。

 

原型となるアイデアを生み出す

「場当たり的にアイデアを出す」「とにかく奇抜なアイデアを出す」といったやり方に効果はない。本物の独創性とは、秩序の中で生まれる。どの方向に向かうかをはっきりと意識していなければ、いいアイデアは生まれない。

 

①悪いところと良いところを3つずつ書き出す
否定的な意見はあえて最初に求め、それから良い方向に話を移す。ミーティングの参加者全員に、テーマとなっている商品やプロジェクト、目的について悪いところと良いところを3つずつ書き出してもらう。

 

②アイデアは枠の中で考える
創造的で優れたアイデアというのは、厳しい制約が課された中で生まれる。制約を認識すると、制約という「枠」の中で真剣に考えざるをえなくなるので、非現実的なアイデアや使いものにならないアイデアの数が減る。

 

③専門家の目を通してアイデアを出す
大きな成功を収めている人の視点を通して課題を見る。自分の分野の専門知識がある人を選ぶ必要はなく、それぞれの専門分野で他に類を見ないやり方で成功を収めている人を選ぶ。

 

④アイデアのもとを拝借する
「自分とは違う業種の人はどのように課題に取り組むのか」という事を、自分達に問いかける。

 

⑤絵や写真からひらめきを得る
絵画や描画、イラスト、カラー写真、白黒写真など、様々なタイプのものを用意する。絵や写真に対する反応をある程度統制したい場合には、特に刺激の強い数枚だけを用意し、参加者にそれを1枚ずつ見せて直感で答えてもらう。

 

⑥ランダムな言葉からひらめきを得る
皆で、課題のテーマと関係なさそうな言葉を出し合う。そして、その言葉と課題のテーマを関連づける事はできないか、と皆であらゆる可能性を話し合う。

 

⑦アイデアと流行との関連性を探す
現在注目を集めているものを見つけて、それに自分達の商品やブランドを関連づける方法を考える。この方法では、むりやり関連性を見いだそうとしない事が重要になる。関連性を見つける時は、現実に即して考えること。

 

⑧別人になったつもりでアイデアを出す
普段のものの見方から離れて、自分以外の誰かになったつもりで考える。その誰かが本人からかけ離れているほど、面白いアイデアが出る傾向が高い。

 

⑨理想的な状況と最悪の状況を思い浮かべる
商品のメリットを1つ思い浮かべて、それをできる限り誇張したらそうなるかを考え、そこから面白いアイデアに結びつかないかどうかを検証する。次にその商品が存在しなくなったらどうなるかを考える。

 

⑩ひらめきのきっかけとなるものを探す
偉大なアイデアは、類似性のある何かからヒントを得る事が多い。何かの現象について観察し、それで気付いた事を全く違う何かに適用して生まれているものは少なくない。