そのヘビ、ただのヒモかもよ!

発刊
2022年7月1日
ページ数
224ページ
読了目安
222分
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推薦者

変われる人になるための思考術
小説家として成功した著者が習慣としている成功の法則。自己啓発業界の第一人者であるジョセフ・マーフィーの教えを、著者がどのように理解し、活用してきたのか、その思考術が書かれています。
自己啓発書を読んで、実際に変わるために最も大事なことが何かを紹介しています。

変われる人と変われない人の違い

現実は、行動してみなくては、どう転ぶかわからない。うまくいくかいかないか、結局はやってみないとわからない。「変われる人」と「変われない人」の違いは、このことをわかっているかどうかである。わかっていれば、行動できるから変われる。ビジネス書を読んで「いいことが書いてあるな」と思ったら、自分の仕事で試してみることができる。アドバイスを聞いて、「そうだな」と思ったらすぐ取り入れられる。

しかし、はじめから「うまくいくはずがない」「俺はムリだ」とやる前に決めつけてしまう人は、自己啓発書をいくら読んでもムダである。

 

うまくいくかどうかは、環境に恵まれているかどうかで決まるのではない。全部自分の心と考え方次第である。考え方ですべてが決まる。

 

思考は現実化する

ジョセフ・マーフィーは自己啓発業界では最もメジャーな著者の一人である。マーフィーの教えの中でも、一番よく知られている成功の原則が「ゴールデンルール」である。これは「いいことを考えれば、いいことが起こる。悪いことを考えれば、悪いことが起こる」というもの。人は考えた通りの人生を送るのである。

 

マーフィーが提唱した潜在意識の活用術の1つが「感謝法」という方法である。何か実現して欲しいことがあったら、あたかも既に実現したかのように「過去形」で思い浮かべて感謝する。すると、願望が実現しやすくなる。これは思考を現実化させる練習の第一歩になる。

 

ネガティブな本能があるからこそポジティブに向きを変える

「いいことを考えれば、いいことが起こる」とすると、ポジティブな結果を出すには、ポジティブに考えた方がいい。但し、ポジティブシンキングというのは、ネガティブな思考や感情を軽視しているわけではない。ネガティブな感情にこそ一番パワーがある。

ネガティブな感情は、生き物に備わった生存本能や防衛本能の表れである。防衛本能がある以上、人の意識や潜在意識がネガティブな方向に向かうのは自然なことである。どうしても人間の脳は、危険や不安に敏感になる。

しかし、自然だからといって、それが現代社会で成功するために適しているとは限らない。この世の中で成功したい、自分の望みを叶えたいと思うなら、自然な本能に従っているだけではダメである。自然な防衛本能に従っていると、思考や感情は勝手にネガティブに走っていってしまう。それを時にはポジティブな方向に向けかえる必要がある。

 

自分の思考をチェックする

願いや願望を実現しようと行動する人は少ない。願ったり、望んだりした次の瞬間、「そんなのムリだ」という考えがわいてきてしまう。こういうネガティブな考えを持ってしまうのは仕方がない。その上で、どう対処するかが大事である。変われる人と変われない人は、ここで差がつく。

対処するには、次の3段階で自分の思考をチェックする。

 

①何かを望んだり願った後、「ムリだ」と考えてしまったことに気づく。

②「ムリだ」という結論に導く「思い込み」、そのもとになった「経験」を探り当てる。

③心の中を自然に整理整頓できるようになる。

 

思考のチェックをする癖がついて、心の中を整理整頓できるようになれば、「自分を縛っていたネガティブな思考は、単なる思い込みによるものだったんだな」と気づけるようになる。あとは、それを習慣化していくだけである。

 

成功する思考のトレーニング法

目覚めたらまず「今日も目が覚めた、よかった」と思う。これは「よかった」と感謝しているから間違いなくポジティブな思考である。その一方で「朝、目覚めないかもしれない」というネガティブな可能性にも思いを馳せている。だから、このやり方はネガティブな人にも馴染みやすい。

 

「今日も目が覚めた、よかった」という感謝が習慣になると、他にも「いいこと」に気づきやすくなる。それは本当に些細なことでいい。些細なことにも、いちいち感謝する習慣をつけていくと、いつの間にかいい気分で1日をスタートできるようになっている。

 

寝る前も、できればいいことを考えた方がいい。「今日も無事にいい1日を送ることができました。ありがとうございます。」と感謝するのがベストである。