「静かな人」の戦略書 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法

発刊
2022年6月29日
ページ数
352ページ
読了目安
385分
推薦ポイント 12P
Amazonで購入する

Amazonで購入する

内向型の人が成果を出すための方法
内向型である著者自身が、内向型ならではの強みを活かして、成果を上げてきた経験を紹介している一冊。外向型と違って、社交が苦手な内向型であっても、傾聴や準備、分析などの強みを活かせば、人前でも上手くやっていけると説いています。
人前でスピーチする時の緊張や恐怖に対処する方法など、内向型の人が苦手を克服するためのノウハウが紹介されています。

内向型には内向型ならではの強みがある

外向型の人たちはてきぱきしている。なんでもさっさとこなし、即座に決断を下し、リスクを取るのも恐れない。刺激や快楽を求め、自ら率先してリードし、争いを恐れない。だが、一人で仕事をするのは好きではない。

一方、内向型の人たちは、物事を深く考えがちで、多くの刺激には対応できない。慎重で用心深く、相手の話を聞くのが好きで、争いはなるべく避ける。一人で仕事をするのも苦にならない。

 

一見、外向型の方が有利に思える。しかし、内向性を足かせのように感じて、自分で自分に限界を設ける必要はない。

内向型の脳は即座に反応するのが得意ではない。外向型になろうと努力したところで、内向型の悩みがすべて解決するわけではない。それどころか、内向型には内向型の能力が備わっている。それを発揮するには、内向型ならではのやり方がある。

内向型の特長は目立たないものが多いが、いずれも非常に価値があるものだ。

  • 傾聴力がある
  • 深い関係を築ける
  • 分析能力が高い

 

控えめな態度が信頼感を生む

内向型は情報集めに余念がなく、何度も練習する。相手の話を聞くので、社交ではそれが役立つ。口調がやわらかいので、様々な知識を盛り込んだスピーチを披露しても、長州は押し付けがましい感じや嫌味な感じを受けない。

内向型は無理をせずに自分らしく、穏やかな、落ち着いた話し方をすればいい。地味すぎてパッとしないなど思う人はいない。むしろ「控えめなくらいでちょうどいい。やたらとアグレッシブな人は遠慮したい」などと言われる。はったりをかます必要もなければ、業界用語を並べ立てる必要もない。

 

傾聴を武器にする

内向型は他人の感情を感じ取りやすい。内向型の人たちは、相手の言葉の端々や身振りや表情をとらえて、言外の意味を読み取るのが得意だ。そのため、わずかな手がかりを逃さずに、決断や判断を下すことができる。だが、その半面、内向型は他人の感情に影響されやすい。

 

内向型の長所の1つは、相手の話にしっかりと耳を傾けることだ。傾聴は弱点を武器に変えて自信をつける方法の1つでもある。相手の話をしっかりと聞くことに加えて、内向型ならではの感受性も相まって、的を得た、思慮深い受け答えができるから、話をしている人は感銘を受ける。そのようにして、意義深く、相手の心に響く会話が生まれていく。

大勢の人の前で外交型のように振る舞って、自分をアピールする必要などない。それよりも、目の前にいる数人の話にしっかりと耳を傾け、心からの興味と思いやりを示すことだ。話術に長けた人が必ずしも仕事で結果を出すとは限らない。

 

事前準備をする

多くの内向型の人の長所は、常に先を見越して計画し、戦略を立てるのが得意なことだ。社交イベントに参加する時は、こうした長所を生かして準備万全で臨めば、最大の成果を得ることができる。

  • 体調に気をつける
  • 参加者を事前に調べ、自己紹介も考えておく
  • できるだけ下調べをして、特定の人物との話に集中する
  • 脱出口を確保する
  • 自分を演出する

 

人前で話す極意

ステージで緊張するかどうかは、内向型でも外向型でも関係ない。人は脅威に直面した時、自律神経系の作用によってアドレナリンが分泌され、闘争・逃走反応という生理学的反応が起こる。批判を恐れたり、経験不足や、スピーチのスキルやテクニックが拙いことを気にしたりしていると、この脅威がなおさら身に迫って感じられる。

登壇に対する恐怖心を克服するには2つの方法がある。

 

①脱感作

自分が恐怖心を抱いている対象に強制的に接触することによって、扁桃体の感度を徐々に下げていく。脱感作の過程では恐怖のレベルを慎重にコントロールし、調整する必要がある。長い目で見れば、少しずつ恐怖心を和らげていく方が望ましい。

 

②イメージトレーニング

完璧な状況や、最高の結果につながるシナリオを何度も想像して、脳内で「正の強化」を起こす。落ち着いて、堂々とやってのける自分の姿をまざまざと思い描くことによって、エネルギーを奮い起こし、不安を和らげることができる。
トレーニングの際は、刺激を適切なレベルに調整することが大切である。極端なトレーニングを行うと、目的とは逆の結果を招くこともある。

 

自分の安全地帯から踏み出しつつも、自信を失わないようにするには、ちょっとしたコツがある。

 

①分散させる

同じ日に2つのスピーチの予定は入れない。とは言え、間隔を長く空けすぎると、スピーチの腕が鈍ってしまうので良くない。

 

②ポジティブな反応を意識する

スピーチの最中に、肯定的なフィードバックを求めて、聞き手の顔を見回す。人からの激励の言葉、主催者からの好意的な評価などは、すべて自分を前進させるためのモチベーションとなる。