「人生成功」の統計学〜自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則

発刊
2014年1月8日
ページ数
176ページ
読了目安
180分
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世界でも最も多く語られてきた成功の法則
世界的に著名な50冊の自己啓発書を分析し、そこに共通する成功法則を紹介した1冊。普遍的な成功法則がなぜ効果的なのかを、様々な書籍の知識から考察しています。

最強成功術

世の中にある著名な自己啓発書50冊に書かれていた「成功術」をカウントすると、全部で60個になった。この「成功術」の全掲載回数は296回に上る。この60個の「成功術」の内、8個の掲載回数は105回。つまりこの8個の「成功術」は全体の1/3を占め、特に汎用性や有用性が高いと考えられる。

①願望達成をイメージする。言葉に出す。
・毎日20分程度、自分の願望が叶っているところをイメージする
・そのイメージを紙に記述する
・記述した紙を目にするところに貼付ける

願望が叶ったところをイメージするという事は、現実とは異なる、もう1つの「仮想現実」を自分の中に創り上げる行為に相当する。人間は、その2つの矛盾する内容を認知し、解消するような行動・態度をとる心理傾向がある。即ち、願望が叶うための行動を無意識にとるようになる。

 

②ポジティブになる。楽観的になる。
・ポジティブな事だけをイメージし、ネガティブなイメージは追い払う
・ポジティブな言葉を口にし、ネガティブな言葉は口にしないようにする

ポジティブなイメージをしたり、ポジティブな言葉を口にしたりしていると、深層心理にそれらが刻まれ、自然と本当にポジティブな事が起こるべく行動するというメカニズムが働く。さらに楽観主義者の方が失敗にめげず、粘り強く努力を続ける事から差異が生まれる。また、楽観主義の人はストレスを貯めにくく、結果として健康を保ちやすい。

 

③自分の直感や内なる声に従う。
・迷ったら、自分の内なる声が導く方に進む
・問題が起きたら、高次の自分(潜在意識)に解答を求める

人間にはじっくり考えてから下す意識的な判断とは別に、大量のデータを瞬時に処理して本能的に適切な判断を下す能力がある。意識上に知覚される情報だけで判断するよりも、無意識まで含めた情報をもとにした判断の方が、総合的な判断ができる。

 

④他人に奉仕する。与える。
・自分の持ち物、知識、愛を与える
・他の人への奉仕を第一に考える

「返報性の法則」(親切や贈り物を受けると、その人にお返しせずにいられない気持ちになる心理傾向)が働き、相手を自分の利益になるように動かせる。また、他人に親切にする事は、それ自体が自分の幸福感を高める。

 

⑤人生の目標や目的をはっきりさせる。
・人生の目標を立てるフレームとして、体・頭・存在・時間・人・金といった領域に分けて整理する。

目標や目的を設定すると、それを達成するべく自分を導く事ができる。目的や目標を達成しようとする事は、人間の本性であり、幸福度が高まる。

 

⑥他人に思いやりを持つ。許容する。
・まず相手に関心を持ち、話を聴く

すべての人が一番恐れるのは「拒絶されること」である。そして、人は自分に好意を感じている相手にイエスと言う傾向がある。相手に思いやりを持ったり、相手の自尊心をくすぐる事で、相手は自分に好意を抱くようになり、自分の思うままに動かせるようになる。

 

⑦楽しいこと、楽しい仕事に取り組む。
強みを発揮できる分野に集中する事によって、少ない労力で多大な成果をあげる事ができる。楽しいと思う仕事・強みを発揮できる仕事に取り組む人は、そうでない仕事に就いた人に比べて、普段からモチベーション高く、困難があっても粘り強く働き続ける事ができる。

 

⑧自分の価値観や求めているものを知る。
・日記を付ける
・自分とデートする時間を決める
・自分史を書く

価値観や求めているものを具現化した方が幸福感を感じやすい。自らの価値観や求めている事を知る事は、それ自体が幸福度を向上させる働きがある。